事例
インターネット通販でワンピースを購入した。
届いたワンピースの色合いが、注文時にスマホで見た色合いとは違って見える。
通販業者に問い合わせたら「注文された通りの商品を送っている」と言われた。
思っていた色合いではないので返品したい。
アドバイス
◆通信販売はクーリング・オフができません。購入した商品を返品や交換できるかどうかは、原則、購入時に記載されている規約に従うことになります。
◆注文品違いや不良品だった場合など、業者に責任がある場合、交換などの対応を求めることができますが、色合いが若干異なる、イメージが違うとの理由での返品は消費者都合の返品とみなされ、受け付けられないケースが多いので、消費者都合で返品できるかどうか、規約を確認しましょう。
解説
通信販売はいつでもどこでも簡単に注文でき、便利な反面、実際に商品を手に取って選ぶことができないため、届いた実物がイメージと違ったり、サイズが合わなかったりなどのトラブルになることがあります。
今回の事例のように、スマホやパソコンの画面などのデジタル表示で見た色合いと、実物の色合いが自分のイメージとは異なる場合があります。
インターネット通販やテレビショッピングなどの通信販売には、クーリング・オフ制度の適用がありません。業者が「イメージが違う」というような自己都合でも返品できると規約で決めている場合は返品が可能です。
返品できる場合でも、返品の期限が決まっている場合がほとんどなので、商品を受け取ったらすぐに中身を確認しましょう。通信販売を利用する際は、注文前に返品できるかどうかや、返品できる場合の条件などを確認しましょう。
「返品不可」との表示がある場合は、その条件を了承して契約したことになります。
返品の可否や条件(返品特約)の表示がない場合は、商品到着後8日以内であれば消費者側が送料を負担して返品することができます。