ネットで検索したロードサービス業者に依頼したら、高額請求を受けた。

事例

ネットで検索したロードサービス業者に依頼したら、高額請求を受けた。ドライブ中、バッテリーが上がり車が動かなくなった。
慌ててネットで検索し、「料金4,000円~」と表示されていたロードサービス業者に電話をかけた。状況を伝えて料金を尋ねたら、「行って車の状況を見てみないと分からない。」と言われ、それ以上聞けずに依頼した。
来てくれた作業員は車の状況を見て、「バッテリーの交換が必要。部品代と作業費、出張料金等で30万円ぐらいかかる。」と言った。
高額過ぎるので断ろうとしたら、「断るならキャンセル料がかかる。自動車保険に入っているなら、請求すれば後から給付を受けられる。」と言われ、仕方なく承諾し、手持ちの3万円だけ支払い、残額は後日振り込む約束をした。しかし帰宅後、保険会社に申し出たら、「そんな高額は支払えない。」と言われた。

アドバイス

◆ロードサービス業者を利用した後に保険金を請求しても、費用の全額の支払いを受けられないことがあります。
事故や故障でレッカー等が必要となった場合は、契約している損害保険会社または保険代理店に連絡しましょう。
◆請求された金額や作業内容に納得できない場合は、すぐに支払わず、きちんとした説明を求めましょう。
◆広告で表示されていた料金と、実際に請求された料金が大きく異なる場合は、特定商取引法の訪問販売に該当し、クーリング・オフが適用できる可能性があります。

解説

インターネット上では、「迅速・格安」であることを強調しているロードサービス業者の広告を見かけます。急なトラブルで動揺し、「早く何とかしなければ」との思いから、よく確認せずに依頼した結果、「広告と異なる高額な費用請求を受けた」,「広告に記載のない多額のキャンセル料を請求された」,「保険会社から支払いを受けられると言われたが、支払われなかった」などの相談が寄せられています。
日頃からこのようなトラブルに慣れていない若者や学生からの相談が急増しています。自動車保険にはロードサービスが付帯しているケースが多いので、こうしたトラブルに備えて、平時から契約している自動車保険の内容を確認しておきましょう。そして、万一の時に慌てないよう、連絡先を携帯の電話帳に登録しておき、トラブルに遭遇した場合は、まずは保険会社に、対応の仕方を相談しましょう。

<ロードサービス業者を利用する場合の注意点>
・サイト等の表示や、電話で説明された料金を安易に信用しないようにしましょう。
・車の状況を確認し作業内容が決まった時点で、まず作業内容と料金の説明を求めましょう。ネット上では、格安な基本料金表示しかなかったのに、現地に来てから「出張費・休日料金・緊急対応費・キャンセル料」などを請求される場合もあります。
・請求された金額や作業内容に納得できない場合は、きちんとした説明を求めましょう。
料金や作業内容に納得できない場合は、後日納得した金額で支払う意思があることを示しつつ、その場での支払いは断りましょう。支払いを断ったことによりロードサービス業者の態度などに身の危険を感じた場合は、警察に連絡するのも一方です。
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