屋根の点検を受け、屋根工事の契約をしたが、高額なのでやめたい。

事例

屋根の点検を受け、屋根工事の契約をしたが、高額なのでやめたい。工事業者が突然訪問してきた。
「近所で工事している。瓦がずれているのが見えた。」と言うので点検を依頼した。
点検後、瓦が損傷している写真を撮って見せてくれたので、何とかしなければと焦って屋根工事の契約をした。
しかし、よく考えると随分高額なので、断りたい。

アドバイス

◆突然訪問してきた業者と、自宅で交わした契約であれば、契約書面を受け取ってから、8日間以内であればクーリング・オフできます。
◆また、交付された書面に不備がある場合、8日間を過ぎてもクーリング・オフできます。

解説

「近所で工事をするので、挨拶に来た」などと言って突然訪問し、「地震で気付かない間に瓦にずれが生じている家が多い」「放置するのは良くない、早く対応する方が良い」と言って点検を勧め、点検後に「このままだと雨漏りになり家がダメになる」「大きい台風が来たら持たない」などと、不安をあおって工事の契約を勧める手口で、「点検商法」と呼びます。
事業者には、特定商取引法で定められた事柄をきちんと記載した契約書面を交付する義務があり、契約者は、その書面を受け取ってから、8日間以内であればクーリング・オフができます。もし、工事が始まっていたり、終わってしまっている場合でも、クーリング・オフはできます。
「点検商法」よる契約では、屋根工事の他に、「床下の無料点検」と言って訪問し、「湿気がひどくて、基礎が腐ってきている。」「このまま放置すると、地震が発生したら家がもたない。」などと不安をあおり、巧みなトークで床下換気扇の設置工事や、床下の耐震補強工事の契約を勧めるケースもあります。屋根や床下など、自分ではなかなか点検できない箇所を、専門家が無料や格安で点検してくれるのなら有難いと思い、安易に依頼してしまいますが、その業者の見解だけで判断せず、本当に必要な工事なのか検討しましょう。工事が必要な場合は、複数の業者から見積もりを取り、家族ともよく相談して契約しましょう。
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