クレジットカードと免許証と保険証を入れていた財布を失くした。

事例

クレジットカードと免許証と保険証を入れていた財布を失くした。クレジットカードを入れていた財布を落とした。

財布の中には、カードのほかにも運転免許証と保険証も入れていた。

どうすればよいのか。





アドバイス

◆クレジットカードの紛失に気づいたら、すぐにカードの発行会社に連絡し、紛失の手続きをしましょう。

そして、最寄りの警察署にカード・免許証・保険証の遺失届を出して下さい。

◆運転免許証や保険証の発行元に紛失したことを申し出て、再発行の手続きを依頼しましょう。

解説

クレジットカードは、審査を受けて認められたクレジットカード会員(名義人)に対して発行され、カードの利用代金はカードの名義人に請求されます。

名義人には、カードの管理責任があり、カード会社の会員規約に従いカードを紛失したり盗難に遭わないよう適切に管理し、家族を含め他人にカードを貸したりしてはいけません。

カード会社に紛失の連絡をすると、紛失したカードは無効となり使用が停止されます。その際、本人確認や契約の内容や利用状況などの確認が行われ、同時に新しいカードの再発行を依頼することも可能です。

警察に遺失届けを提出すると、紛失の日時や場所、紛失時の状況について質問されます。

書類が受理されると受付番号が発行され、これが警察の届けた証明になります。遺失届の手続きをすれば、万が一、紛失したクレジットカードが不正利用されていた場合、(一部の場合を除き)カード会社による補償が受けられます。紛失が判明した後に、カード会社からの請求書が届いた場合は、利用金額を一つ一つ不正利用がないかを確認しましょう。

前月の支払いなどと比較し、不審なカード利用があったらカード会社に問い合わせましょう。

 

これまでそのカードで支払うことになっていた公共料金や、通信料金、保険料、様々な会員料金等の支払いもできなくなるので、速やかに支払先に連絡し、変更手続きを取りましょう。免許証や保険証は、身分証明書として第三者に悪用される恐れがあるため、警察署にクレジットカードの遺失届と一緒に遺失届を出しましょう。第三者の不正利用が心配な時は、信用情報機関の本人申告制度を利用し、これらの書類を紛失したことを登録することができます。

消費者金融会社やクレジット会社などの信用情報機関の加盟会員は、契約や借り入れの申請があった際に、本人が申告した情報も併せて確認するため、不正利用等を未然に防止する効果が期待できるとされています。ただし登録しても不正利用や個人情報の悪用を完全に防げるわけではないので、不審な請求に早く気づくことができるよう、カードの利用状況や銀行口座の履歴確認を怠らないようにしましょう。

 

信用情報機関は3社あり、機関ごとに加盟会員は異なります。

•株式会社シー・アイ・シー(CIC):クレジット会社系(消費者金融系も一部加盟)

https://www.cic.co.jp/mydata/declaration/index.html

•株式会社日本信用情報機構(JICC):消費者金融会社系

https://www.jicc.co.jp/comment

•一般社団法人全国銀行協会 全国銀行個人信用情報センター:銀行系

https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/return/

 なお、再発行については、免許証は居住している都道府県の警察署に、保険証は、勤務先や市町村役場等の発行元に申し出ましょう。

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