土砂災害の実態
近年の土砂災害発生件数
日本では、年間平均で約1,000件の土砂災害が発生しています。
平成23年紀伊半島大水害で発生した土砂災害(奈良県吉野郡野迫川村北股地区)
全国で発生した土砂災害の発生件数
(国土交通省『近年の都道府県別土砂災害発生状況』を基に作成)
土砂災害の発生原因
土砂災害は雨や地震、火山の噴火、融雪などにより、主に山地・丘陵地で発生します。
日本の国土は約70%が山地・丘陵地ですが、奈良県に着目してみると、県全体の約90%を山地・丘陵地が占めています。こういった地形条件と台風による長雨の影響により、平成23年の紀伊半島大水害では、県南部を中心に数多くの土砂災害が発生しました。
日本及び奈良県の山地・丘陵地分布
(国土交通省国土情報課『20万分の1土地分類基本調査』を基に作成)
平野部における土砂災害
土砂災害は、一般的に山地・丘陵地で発生します。
しかし、平野部でも山際では、土石流やがけ崩れなどの土砂災害が発生する可能性があります。特に土石流は、山際から少し離れた平野部まで被害が及ぶ可能性があります。
このことから、山間部に住んでいる方だけでなく平野部に住んでいる方も、土砂災害を正しく理解し、身を守る方法を普段から考えておくことが重要です。