土砂災害の概要

土砂災害とは

土砂災害は、地震や台風、大雨などが引き金となって発生する自然災害です。発生要因や現象などにより、下図に示す「土石流」、「がけ崩れ」、「地すべり」の3つに分類されます。

土石流

土石流

がけ崩れ

がけ崩れ

地すべり

地すべり

土砂災害の種類

土砂災害による被害

土砂災害による被害

発生原因

土砂災害の発生原因は、大雨や長雨、地震、火山噴火、融雪、人為的改変など様々です。なかでも、集中豪雨や長雨が原因とされるものが多く、雨が降った数時間後に、突然土砂災害が発生する場合もあります。

下図は、気象庁が「非常に激しい雨」としている「1時間あたり50mm以上の雨」が降った回数を、年別で表したグラフです。このグラフから、「非常に激しい雨」が降る頻度について、過去30~40年で増加傾向にあることが分かります。このことから、土砂災害の発生件数も増加する可能性があるといえます。

1時間降水量50mm以上の年間観測回数

1時間降水量50mm以上の年間観測回数
(出典:気象庁『アメダスで見た短時間強雨発生回数の長期変化について』)

参考降水量と降り方の目安

豪雨の事例として「1時間あたり187mmの降水量を示す雨」と、長雨の事例として「1時間あたり35mmの降水量を示す雨」の様子を撮影した動画を紹介します。これらの動画は、降水量と雨の降り方の目安となるため、是非ご確認ください。


○「1時間あたり187mmの降水量を示す雨

これは、昭和57年の長崎豪雨の際に長崎県西彼杵郡長与町にしそのぎぐんながよちょう役場で観測された、日本の観測史上最大の時間雨量を示す雨と同等の雨です。昭和57年の長崎豪雨では、土砂災害が数多く発生し、長崎県内で死者・行方不明者299人、全壊584棟・半壊954棟の甚大な被害が生じました。

○「1時間あたり35mmの降水量を示す雨

平成23年の紀伊半島大水害では、下図に示すように、1時間あたり30mm程度の降水量の雨が9月2日から3日にかけて降り続いたことで、地中に水がしみ込み、多くの土砂災害が発生しました。


砂防・災害対策課youtube運用方針は こちらから(PDF形式 114KB)


平成23年紀伊半島大水害での降水量の変化

平成23年紀伊半島大水害での降水量の変化

雨の降り方に注意し、早めに避難等の対策をとりましょう。


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