土砂災害の発生事例

梅雨や台風の時期になると、「土砂災害」という言葉をテレビやラジオなどで耳にすると思います。日本では多くの土砂災害が発生し、尊い命が犠牲になっています。本ページでは、最近発生した土砂災害についてご紹介します。

広島土砂災害

平成26年8月19日夜から20日未明にかけて、日本海に停滞する前線に暖かく湿った空気が流れ込み、広島県広島市を中心に猛烈な雨が降りました。この豪雨により、複数の土砂災害が発生し、死者74名、全壊133棟・半壊122棟の甚大な被害が生じました。

広島地方気象台によると広島市安佐北区三入あさきたくみいりでは、時間雨量101.0mm、24時間雨量257.0mmを記録し、三入観測所の観測史上1位となる豪雨でした。

広島土砂災害による被害

広島土砂災害による被害(左:広島県広島市安佐南区八木あさみなみくやぎ地区、右:広島県広島市安佐北区可部町あさきたくかべちょう

長野県南木曽町なぎそまち土石流災害

平成26年7月9日の昼過ぎから夜にかけて、台風8号の影響により雷を伴った激しい雨が降りました。この豪雨で発生した木曽川きそがわの支流である梨子沢なしざわの土石流により、住宅やJR中央本線の橋梁、国道19号が被災し、死者1名、全壊10棟の被害が生じました。

長野地方気象台によると南木曽町南木曽なぎそまちなぎそでは、時間雨量70.0mmを記録し、南木曽観測所の観測史上2位となる豪雨でした。

長野県南木曽町土石流による被害

長野県南木曽町なぎそまち土石流による被害
(左:長野県南木曾町三留野みどの地区及び梨子沢なしざわ全景、右:長野県南木曾町三留野地区及びJR中央線拡大写真)

伊豆大島土砂災害

平成25年10月16日未明から朝にかけて、台風26号が伊豆諸島や関東地方に接近し、その影響で伊豆諸島北部を中心に猛烈な雨が降りました。この豪雨により、東京都大島町おおしままち(伊豆大島)の大金沢おおかなざわを中心とした渓流で土石流が発生し、下流に位置する大島町大島(元町)地区で死者35名・行方不明者4名、全壊71棟・半壊40棟の甚大な被害が生じました。

東京管区気象台によると大島町大島(元町)地区では、時間雨量122.5mm、24時間雨量824.0mmを記録し、大島観測所の観測史上1位となる豪雨でした。

伊豆大島土砂災害による被害

伊豆大島土砂災害による被害
(左:東京都大島町おおしままち大島(元町)地区全景、右:崩壊地頂頭部の大金沢おおかなざわ本川及び支川)

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