土砂災害の発生事例
梅雨や台風の時期になると、「土砂災害」という言葉をテレビやラジオなどで耳にすると思います。日本では多くの土砂災害が発生し、尊い命が犠牲になっています。本ページでは、最近発生した土砂災害についてご紹介します。
平成30年7月豪雨
平成30年6月28日から7月8日にかけて、西日本から東海地方を中心に広い範囲で記録的な大雨となりました。西日本を中心に、広域的かつ同時多発的に土砂災害や河川の氾濫が発生し、死者224名、行方不明者8名、負傷者459名の甚大な被害が発生しました。記録に残る自然災害の中で、土砂災害発生件数が2,581件と一番多い災害でした。
平成30年7月豪雨による被害(左:高知県宿毛市大島地区、右:広島県呉市天応大浜地区)
長野県南木曽町土石流災害
平成26年7月9日の昼過ぎから夜にかけて、台風8号の影響により雷を伴った激しい雨が降りました。この豪雨で発生した木曽川の支流である梨子沢の土石流により、住宅やJR中央本線の橋梁、国道19号が被災し、死者1名、全壊10棟の被害が生じました。
長野地方気象台によると南木曽町南木曽では、時間雨量70.0mmを記録し、南木曽観測所の観測史上2位となる豪雨でした。
長野県南木曽町土石流による被害
(左:長野県南木曾町三留野地区及び梨子沢全景、右:長野県南木曾町三留野地区及びJR中央線拡大写真)
伊豆大島土砂災害
平成25年10月16日未明から朝にかけて、台風26号が伊豆諸島や関東地方に接近し、その影響で伊豆諸島北部を中心に猛烈な雨が降りました。この豪雨により、東京都大島町(伊豆大島)の大金沢を中心とした渓流で土石流が発生し、下流に位置する大島町大島(元町)地区で死者35名・行方不明者4名、全壊71棟・半壊40棟の甚大な被害が生じました。
東京管区気象台によると大島町大島(元町)地区では、時間雨量122.5mm、24時間雨量824.0mmを記録し、大島観測所の観測史上1位となる豪雨でした。
伊豆大島土砂災害による被害
(左:東京都大島町大島(元町)地区全景、右:崩壊地頂頭部の大金沢本川及び支川)