東アジア各地方政府の代表が、地域の実情や課題を報告し合い、共通する課題の解決に向けて議論を行う「第8回東アジア地方政府会合」が、これまで開催してきた奈良の地を離れ、中国四川省成都市にて開催されました。
概要
- 日時:平成29年5月10日(水)~ 11日(木)
- 場所:中国 四川省 成都市 世紀城国際会議センターほか
- 主催:中国 四川省 成都市
- 参加会員地方政府:6か国31地方政府(中国、インドネシア、マレーシア、韓国、ベトナム、日本)
中国(8)
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河南省、陝西省、甘粛省、成都市、西安市、揚州市、宿州市、臨沂市
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インドネシア(1)
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西ジャワ州 |
マレーシア(1)
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マラッカ州
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韓国(3)
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京畿道、忠清南道、慶尚北道
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ベトナム(4)
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フートー省、トゥアティエン・フエ省、ベッチ市、フエ市
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日本(14)
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福島県、福井県、静岡県、和歌山県、鳥取県、島根県、香川県、奈良県、
新潟市、甲府市、天理市、橿原市、斑鳩町、明日香村
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プログラム
【5月10日】
視察1.(成都市規画館)
成都市発展のプロセスと未来建設の計画に関する総合的な展示施設
視察2.(成都科学城)
科学、医療、国際協力等6つの産業団地を構成するサイエンスパーク
歓迎レセプション
【5月11日】
視察3.(パンダ繁殖と研究基地)
人工繁殖、育成の科学研究施設と技術を備えた自然生態公園で、科学普及・教育の拠点
第8回東アジア地方政府会合(討議)
(1)挨拶
荒井 正吾(奈良県知事) ※事務局代表
「奈良の呼びかけで始まったこの会合が、今回初めて奈良県以外の地・成都市で開催される運びとなり、新たなステージに到達したことを嬉しく思う。会合のより一層の充実、発展に向け、引き続き努力してまいりたい。」
袁 敏道(中国人民対外友好協会理事、中日友好協会秘書長)
「東アジアは世界で発展の可能性が高い地域。当会合でウィンウィンの成果が得られることを確信している。」
羅 強(成都市長) ※主催者代表
「本会合は、2010年から会員が増え、国際的な影響力が増しており、交流、協力の重要なプラットフォームとなっている。」
(2)基調講演
下記のとおり3名による基調講演が行われました。
・「“政策創新と地域の発展”について」
霍 偉東(中国西南財経大学教授)
・「観光政策における創造と革新 –リーダーシップ、継続性、体系性-」
本保 芳明(国連世界観光機関(UNWTO)駐日事務所代表)
・「観光の発展連携というフートー省の特徴を活かす」
ハ・ケ・サン(フートー省 人民委員会 副委員長)
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霍 偉東
(中国西南財経大学教授) |
本保 芳明
(国連世界観光機関(UNWTO)
駐日事務所代表) |
ハ・ケ・サン
(フートー省 人民委員会 副委員長) |
(3)討議
討議では、「観光政策における創造と革新」、「産業・雇用政策における創造と革新」、「まちづくり政策における創造と革新」の3つのテーマについて議論がなされました。各討議テーマに関する会員地方政府の取組事例の発表のほか、有識者を交えて活発に意見交換が行われ、行政課題の解決に向けた議論を深めました。
【テーマ名・有識者】
メインテーマ 「政策創新と地域の発展」
・テーマ1「観光政策における創造と革新」
有識者:岩村 敬(日本国元国土交通省事務次官)
諸 丹(成都大学 観光とイベント研究院院長)
・テーマ2「産業・雇用政策における創造と革新」
有識者:祝 小寧(電子科学技術大学 大学教育研究所所長)
・テーマ3「まちづくり政策における創造と革新」
有識者:謝 元魯(四川師範大学 歴史と旅遊学院教授)
(4)記者との交流時間
・各メディアが各地方政府に対して質問
(5)奈良県知事単独インタビュー
(6)交流会
※別途、「イノベーション」をテーマとした催事(2017中国成都市イノベーション交流会開幕式、成都市国際友好都市市長イノベーションフォーラム)に参加しました。