≪テーマ別会合≫
(1)第1回テーマ別会合
日時:2012年8月28日(火)~29日(水)
場所:日本国奈良県奈良市
テーマ1:「少子高齢化時代の社会保障を考える」
◆講師・モデレーター
宮本 太郎(北海道大学大学院法学研究科教授)
アン・サンフン(ソウル大学社会福祉学科教授)
◆参加会員地方政府(10地方政府)
中国:江蘇省
韓国:全羅南道
日本:山形県、徳島県、奈良県、新潟市、太宰府市、天理市、斑鳩町、下市町
テーマ2:「税収確保に向けた取り組み」
◆基調講演
佐藤 主光(一橋大学国際・公共政策研究部教授)
◆講師・モデレーター
百嶋 計(名古屋国税局長)
◆参加会員地方政府(9地方政府)
フィリピン:オーロラ州
日本:福井県、京都府、香川県、熊本県、奈良県、橿原市、御所市、明日香村
(2)第2回テーマ別会合
日時:2012年9月10日(月)~11日(火)
場所:日本国奈良県奈良市
テーマ3:「地域振興」
(1) 歴史文化遺産を活用したまちづくり
(2) 観光交流を通じたまちづくり
(3) 交通とまちづくり
◆講師・モデレーター
花岡 洋文(国土交通省大臣官房審議官(都市局))
田中 修(財務省財務総合政策研究所次長)
◆参加会員地方政府(13地方政府)
中国:西安市
フィリピン:バレル市
マレーシア:マラッカ州
日本:新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、岐阜県、三重県、和歌山県、島根県、
奈良県
テーマ4:「人材育成」
(1) 地方政府の人材育成策
(2) 地域づくりのための人材育成
◆講師・モデレーター
横道 清孝(政策研究大学院大学学長補佐・教授)
牧 慎太郎(総務省地域力創造グループ地域自立応援課長)
◆参加会員地方政府(7地方政府)
中国:臨沂市、東営市
日本:静岡県、鳥取県、高知県、奈良県、奈良市
≪第3回東アジア地方政府会合 日本アスペンシンポジウム≫
日時:2012年10月17日(水)
場所:日本国奈良県奈良市
テーマ:「これからの人材育成~高まる東アジアの存在感~」
◆基調講演/パネリスト
小林 陽太郎(日本アスペン研究所理事長、富士ゼロックス元取締役会長)
◆モデレーター
渋谷 治美(埼玉大学教育学部教授)
◆パネリスト
白井 克彦(放送大学学園理事長、早稲田大学学事顧問(前早稲田大学総長))
荒井 正吾(奈良県知事)
主催:奈良県
協力:一般社団法人日本アスペン研究所
協賛:富士ゼロックス大阪株式会社
後援:読売新聞大阪本社
参加者:企業、教育関係者ほか180名
小林理事長
荒井知事
≪全体会合≫
日時:2012年11月5日(月)~6日(火)
参加国:5ヶ国
フィリピン、韓国、ベトナム、マレーシア、日本
参加会員地方政府:38地方政府
フィリピン(2):オーロラ州、バレル市
韓国(6):京畿道、忠清南道、公州市、瑞山市、扶余郡、全羅南道
ベトナム(3):トゥアティエン・フエ省、フートー省、ベッチ市
マレーシア(1):マラッカ州
日本(26):福島県、新潟県、富山県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、
三重県、京都府、和歌山県、鳥取県、島根県、徳島県、香川県、奈良県、
多賀城市、新潟市、太宰府市、奈良市、天理市、橿原市、御所市、斑鳩町、
明日香村、広陵町
場所:日本国奈良県奈良市
<主要プログラム>
(1) 会員間二者会談(バイ会談)(希望会員地方政府のみ)
<バイ会談を実施した地方政府>
忠清南道 - 奈良県
公州市 - 橿原市
フートー省 - 三重県
フートー省、ベッチ市 - 奈良県
トゥアティエン・フエ省 - 富山県
トゥアティエン・フエ省 - 福井県
トゥアティエン・フエ省 - 山梨県
トゥアティエン・フエ省 - 静岡県
トゥアティエン・フエ省 - 京都府
トゥアティエン・フエ省 - 和歌山県
トゥアティエン・フエ省 - 鳥取県
トゥアティエン・フエ省 - 奈良県
マラッカ州 - 奈良県
(2) ウェルカムパーティー
(3) グループ討議
【第1部】基調講演と報告
・基調講演:「東アジア情勢と地方政府の対応」
石原 信雄(財団法人地方自治研究機構 会長)
・テーマ別会合の結果報告
・テーマ1「少子高齢化時代の社会保障を考える」 荒井 正吾(奈良県知事)
・テーマ2「税収確保に向けた取り組み」 百嶋 計(名古屋国税局長)
・テーマ3「地域振興」 花岡 洋文(国土交通省大臣官房審議官(都市局))
・テーマ4「人材育成」 椎川 忍(総務省地域力創造・緑の分権改革アドバイザー)
(前自治財政局長、元地域力創造審議官(初代))
【第2部】グループ討議
テーマ1「少子高齢化時代の社会保障を考える」
◆モデレーター
荒井 正吾(奈良県知事)
◆参加会員地方政府(7地方政府)
韓国:瑞山市
日本:徳島県、奈良県、新潟市、太宰府市、天理市、斑鳩町
テーマ2「税収確保に向けた取り組み」
◆モデレーター
百嶋 計(名古屋国税局長)
◆参加会員地方政府(9地方政府)
韓国:扶余郡
フィリピン:オーロラ州
ベトナム:フートー省、ベッチ市
日本:京都府、香川県、奈良県、御所市、明日香村
テーマ3「地域振興」
◆モデレーター
花岡 洋文(国土交通省大臣官房審議官(都市局))
田中 修(財務省財務総合政策研究所次長)
◆参加会員地方政府(14地方政府)
韓国:忠清南道、全羅南道
フィリピン:バレル市
マレーシア:マラッカ州
日本:福島県、富山県、福井県、山梨県、岐阜県、三重県、和歌山県、島根県、
奈良県、多賀城市
テーマ4「人材育成」
◆モデレーター
椎川 忍(総務省地域力創造・緑の分権改革アドバイザー)
(前自治財政局長、元地域力創造審議官(初代))
◆参加会員地方政府(8地方政府)
韓国:京畿道、公州市
ベトナム:トゥアティエン・フエ省
日本:静岡県、鳥取県、奈良県、奈良市、広陵町
(4) 全体会議・記念撮影
◆新規加盟政府の紹介・承認
◆事業報告
◆奈良憲章改正手続き
(5) 代表記者会見
◆議長報告
(6) 奈良県知事招宴(レセプション)
議長報告
2012年の第3回東アジア地方政府会合では,昨年の会合で好評だったテーマごとのグループ討議をさらに発展させ,地方政府に共通する課題として,会員地方政府からのアンケートを経て事務局である奈良県で選定した4つのテーマ,「少子高齢化時代の社会保障を考える」,「税収確保に向けた取り組み」,「地域振興」,「人材育成」についてのグループ討議を行った。
会員地方政府には,あらかじめ討議に参加するテーマを選んで頂いた上で,テーマ毎の行政課題に対するベスト・プラクティスを中心にご議論頂いた。
まず,実務者レベルの会合として,本年8月29日,9月11日に2テーマずつ議論を行った。講師からの基調講演や,会員地方政府からの取組報告を基に,講師の評価を交えつつ参加者同士での意見交換が行われた。非常に活発な議論となり,各テーマにおいて各地方政府が共通して抱える行政課題に焦点を絞り,それに対するベスト・プラクティスを抽出した。
本日の全体会合では,最初に(財)地方自治研究機構会長,元内閣官房副長官の石原信雄氏より,「東アジア情勢と地方政府の対応」と題した基調講演が行われた。石原氏からは,本会合で取り上げる4つのテーマが,少子高齢化や経済成長率の低下など,東アジアの社会情勢を踏まえたものとの認識の下,これらについて知恵やアイデアを出し合い議論することは,東アジア各地方政府の抱える行政課題の解決に資するだけでなく,これらの取り組みを通じて相互理解と交流を深めることにより,時に訪れる中央政府レベル間の緊張関係の緩和に寄与する側面も有しているとの重要な指摘がなされた。
次に,各テーマのモデレーターから実務者レベル会合における討議結果の報告が行われた。
午後は,午前の基調講演と実務者レベル会合の議論を踏まえ,首長クラスによる活発な議論が行われ,各行政課題に対するベスト・プラクティスについての議論を更に深めた。
テーマごとの議論の結果(概要)を概ね以下の2点にまとめて報告する。
1. 地方政府としての具体策(ベスト・プラクティス)
2. 今後更なる改善に向けての具体策(運用面,制度面)
各テーマにおいて,議論の集約の方法が若干異なるが,これは,実例を列挙した方がわかりやすく参考になると思われるテーマと,実例をある程度集約整理した方が共通の解決策が浮き彫りになると思われるテーマ,それぞれのテーマの持つ性質と議論の性質が異なるため,実際の議論に沿いつつ,実務上参照しやすい方法で論点を整理したためである。
なお,この議長報告は,あくまで議長である奈良県知事と事務局である奈良県によりまとめたものであるが,とりまとめにあたっては,テーマ別グループ・ディスカッションの各講師・モデレーターの方々より,的確なご指摘,ご指導を賜ったところである。一方ならぬご協力,ご支援に厚く御礼申し上げる次第である。