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こちらのページでは、若草山焼き行事に関する豆知識をご紹介します! (こちらの動画で、もっと詳しくご紹介しておりますので、チャンネル登録をしてぜひご覧ください♪)
例年1月第4土曜日に開催される若草山焼き行事では、夜空に広がる美しい花火や、山肌を燃やす迫力ある炎をご覧いただいていますが、こうして毎年若草山焼き行事を無事開催できるのは、縁の下で支えてくださっているたくさんの皆さまのおかげです。そんな若草山焼き行事の舞台裏をいくつかご紹介します。
山に火が燃え広がらないように、点火場所周辺のすすきを事前に刈り取り、一定の幅で防火帯を設けます。防火帯がないと、山全体に火が燃え広がり、大変危険です。
すすきを刈り取った後の斜面
すすきの刈り取り作業(斜面)
すすきの刈り取り作業(谷)
若草山焼き行事に欠かすことのできない松明。全て奈良公園事務所職員の手作りです! どのように制作されているかご存知ですか。
聖火行列が若草山麓へ火を運ぶための松明
聖火行列が若草山麓へ火を運ぶ様子
若草山麓の大かがり火に点火するための大松明
若草山麓の大かがり火に大松明で点火
松のジン
ジンの加工
加工後
松のジンは、全て奈良公園の松の木から採取されたものです。主に倒木から採取しますが、松の根はとても堅いので、3年から5年寝かせてから採取します。採取してからも、3年から5年乾燥させます。
この断面の色の濃い部分が、松の油です。油がよくたまっていますね。触ると、粘着があり、よく燃えそうです。
ジンの断面
竹筒の中にジンを入れる
松のジンの回りに檜葉をまきつける
奈良公園事務所玄関口
その他にも、消火栓の確認作業や点火、消火に携わる人々、道具の様子をこちらの動画でご紹介していますので、チャンネル登録をしてご覧ください!!
若草山焼き行事の起源には、諸説ありますが、山上古墳の鶯塚に葬る霊魂を鎮めるための祭礼や供養のためであったとも言われています。ずっと昔から開催されている若草山焼き行事ですが、ここ最近(昭和58年~)の山焼きの様子を振り返ってみましょう。
こうして見ると、若草山焼きが中止になることは、ごくまれですね。ここ最近で、中止になったのは、平成10年で、昭和56年以来、17年ぶりです。それ以降は、これまで中止になったことはありませんね。
よく燃えた年もたくさんありますが、直近では、令和2年がよく燃えていますね。
令和2年の若草山焼き (若草山に燃え広がる炎)
令和2年の若草山焼き (奈良公園バスターミナルから撮影)
令和2年若草山焼きの後 (山麓正面から)
令和2年若草山焼きの後 (若草山から)