収穫後の調整・加工方法
- 1掘り上げ後、竹べらなどで土を払う。
掘り上げ後、竹べらなどで土を払い、5~6株を束ね葉の部分をわらでくくる。
- 2束ねた株をはざ掛けする。(雨が直接かからないようにする)
はざ掛け風景
- 32月末~3月初め、株が十分に乾燥した頃に、はざから下ろし地上部を切って、60℃の湯に2分程度漬け硬直している状態を柔らかくする。更に、代謝を促進し有効成分を高めるために40~45℃の湯に浸し、1~2分程度もみ洗いした後、十分に水洗いする。(2回目の乾燥もはざでする場合は、地上部を残して湯もみする)
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湯もみ作業
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水洗い後の様子
棚で乾燥する様子
- 54月末頃、完全に乾燥すれば、等級別に分けて出荷する。地上部を残して乾燥した場合ははざから下ろして葉を切り、等級別に分けて出荷する。
等級別に分けて出荷
病害虫防除
キアゲハ
- 特徴
- 年3回の発生、蛹で越冬する。定植後~10月にかけて、絶えず幼虫が見られる。小さい幼虫は黒っぽい。はじめ1~2枚の葉が軸だけにされた被害が目立つ。
- 対策
- 畑を見て回り、幼虫を見つけしだい捕殺する。発生が多い場合は、薬剤で防除する。
キアゲハの終齢幼虫
クロモンシロハマキ
- 特徴
- 4月~9月にかけて、5回の発生を繰り返す。土中や被害株で繭をつくり越冬する。7~8月の高温時に発生が多い。孵化した幼虫は、芽や葉柄の内部に食入し、糞を外に出す。芽や葉柄基部に食入した幼虫は、根部まで食害する。
- 対策
- 初期の被害を見逃すと防除が難しいので定期的 に防除する。幼虫は、株元近くの芽や葉柄から食入するので、株元にも薬剤がかかるように散布する。被害株が次の発生源になるので、集めて肥料袋に入れるか焼却する。
地際の食入部から糞が噴出
葉柄芯部を食害する幼虫
ハダニ類
- 特徴
- 夏期、高温で乾燥が続くと発生が多くなる。ハダニ類が葉に寄生すると葉の表面がカスリ状に白くなり、さらに被害が進むとクモが巣を張ったように株全体が白くなり、新葉の展開も止まり、衰弱して最後には枯れる。
- 対策
- 発生の初期の段階に薬剤で防除する。
ダニの被害を受けた圃場と被害葉
ウドノメイガ
- 特徴
- 発生は6月~9月。幼虫が葉をつづり食害する。特定の株に被害が集中する。
- 対策
- 被害が株の一部分に限られる場合は、幼虫を手で潰す。発生が多い場合は、薬剤で防除する。
複数の葉をつづるのが特徴
病害
病気の発生は少ないが、クロモンシロハマキにより地上部を加害されると軟腐病などの発生を招き易い。まず、害虫防除に努める。