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歩くまえに知っておきたい室生寺にまつわる物語

仏様との縁結び!本堂で行われる儀式「潅頂」とは?

 室生寺の本堂は、「潅頂堂(かんじょうどう)」というお堂。ここは、真言宗の重要な儀式である潅頂が行われる。潅頂とは、仏様と縁を結ぶための儀式のこと。壇の上に曼荼羅を敷き、樒(しきみ)の葉を持って目隠しをし、曼荼羅の上に落とす。その葉が落ちた位置に描かれている仏様と、縁が結ばれるというものだ。  一般の人が行う潅頂を「結縁潅頂(けちえんかんじょう)」、僧が修行をはじめる際に行うのは「受明潅頂(じゅみょうかんじょう)」、僧が修行を終える際に行う「伝法潅頂(でんぽうかんじょう)」など、潅頂にはさまざまな種類がある。この儀式を行うため、「潅頂堂」には明かりとりの窓がなく、正面の蔀戸(しとみど)をおろすと、お堂内はほとんど暗闇となる構造になっている。

  • 写真:仏様との縁結び!本堂で行われる儀式「潅頂」とは?
  •  「潅頂堂」の内陣には曼荼羅が掲げられている。普段は白い曼荼羅が掲げられているが、潅頂の儀式の際には、色彩された室町時代より残る曼荼羅が使われる。さらに室生寺には、潅頂の際に用いられる法具が今も遺り、金銅密教法具にいたっては、大壇から四面器まで、儀式に使用する法具すべてが揃う。この法具は、延慶元年(1308年)のもので、鎌倉時代のものが一式で残っているのは日本で唯一なのだとか。なお、潅頂で用いられる曼荼羅は、特別拝観の際などに見ることができる。

    写真:仏様との縁結び!本堂で行われる儀式「潅頂」とは?

写真:仏様との縁結び!本堂で行われる儀式「潅頂」とは?

五重塔 本堂(潅頂堂) 金堂 軍荼利明王石仏 鎧坂 弥勒堂 仁王門 常燈堂 御影堂 七重石塔 表門 太鼓橋 御供所
見どころ1 見どころ1 表門 見どころ1 太鼓橋 見どころ2 見どころ2 パン字池 見どころ2 仁王門 見どころ3 見どころ4 見どころ5 見どころ6 見どころ7 見どころ8 見どころ9

歩く際の楽しみ方

歩く際の楽しみ方

室生寺は、女人禁制の高野山に対し、古くから女性の参拝が許されていたことから「女人高野」として親しまれています。
現在でも女性からの人気は高く、それは春の桜やシャクナゲ、秋の紅葉、さらに屋外では日本最小の五重塔や、やわらかな表情の仏像など、女性の気持ちをなごませてくれるポイントが多いから。いつもではないけれど、参道の途中に散った花びらや落ち葉が、ハート型に集められているなどの遊びごころも。カメラを持って、自然と建築物との調和や、ハート型の花びら・落ち葉を探して、写真に収めながら歩くのもきっと楽しい!

※仏像をカメラで撮影することは禁止されています。境内の建築物や植物、景観以外を撮影することは絶対に行わないでください。


- 室生寺情報 -

近鉄室生口大野駅から室生寺行きバス終点下車徒歩5分
※バスの本数が少ないため、運行情報につきましては必ず奈良交通のホームページをご確認ください。

奈良県宇陀市室生78 TEL:0745-93-2003

8:30~17:00/4月1日~11月30日、9:00~16:00/12月1日~3月31日

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