【幼児向けアートプログラム てでかんがえるvol.1和紙】
9月に開催された全6回のプログラム。
同じメンバーで「和紙」という素材と向き合い、子どもたちは大人が想像する行動を超えて、見る・触る・匂う・試す、それぞれの方法で和紙を確かめ、発見したことを声に出して伝えてくれました。
●触る
「ざらざら」「けばけば」「ずっとさわっていたい」
●ちぎる
「ホコリみたいなのがでてきた」「さらさらしてる」
●画用紙と比べる
「あたたかい」「ちょっと和紙とはちがう」
●色水を垂らしてみる
「あながあきそう」「なんであかないんだろう?」「かわくとパリパリになる」
子どもたちからは「なぜ?」と「発見」を繰り返す姿が見られました。
●5歳のNくん
「和紙ってかみだからとんでいきそう」といって紙飛行機を折り、その後も畳んだり丸めたり、ちぎったりして和紙を確かめていました。
4日目は、お気に入りの和紙を選んで外へ。
「ういてる」「なぜ?」「とんだ」「くっついた」
Nくんが部屋に戻ってからも風を楽しめるように、と思いサーキュレーターを準備。
サーキュレーターを見つけるとすぐに方向を変えたり、持ち上げたりして、「和紙と風」を楽しんでいました。
和紙だけでなく他の素材も飛ぶのかどうか実験し、量りを使って重さを確かめる姿も見られました。
●4歳のHちゃん
和紙を触ったときに、「ずっとさわっていたい」「よごれてるようにみえる」と言っていました。
2日目に白楮(しろこうぞ)が室内に置いてあることに気が付き、触ってみてどうだった?と聞くと「かさねてみればちょっとしかきもちよくないけど、かさねなかったらきもちいい」と応えていました。
和紙を汚れているように見えると言っていたのはどこかな?と聞くと、楮の木をしばらく見つめてから「もしかしたらこれかな?」と指を差していました。
また、各週の子どもたちの気持ちを繋ぐために和紙をお持ち帰りして、Hちゃんはエビフライを作ってくれました。
「しっぽはあかいマジックでぬったけど、ここ(衣の部分)はちょっときいろだからそのままにした」と言って和紙は真っ白ではなく、色があることを発見していました。
子どもたちは日を重ねるごとに、自分の疑問と向き合い、「はっけんはっけん!」「みんなみて!」など物凄いことを発見したんだという自信に溢れた姿が増えました。
最終日には、和紙はみんなにとって何?と投げかけると「最強!」と応えてくれた子どもがいました。
10月には『てでかんがえるvol.2粘土』を実施し、子どもたちが疑問を持ち、発見する姿のほか、たくさんの成長が見られました。
そざいきちは12月から1階体験学習室に移動し、13日(火)~27日(火)に『つむ・ならべる・つながる』のプログラムを行います。
ぜひご参加ください!