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2021年10月
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  • 2021.10.25

    「墨と炭の世界 ワークショップ」を開催しました。

    10月16日イオンモール橿原で「墨と炭の世界 ワークショップ」を開催しました。

    午前の部は0-3歳の子ども達と保護者。午後の部は4-6歳の子ども達。
    子ども達には一人1セットづつ、墨や炭を用意しました。

    会場には奈良墨 錦光園さんのコーナー他、
    電子顕微鏡、虫眼鏡、すり鉢、ヤスリ、水、長い紙、炭の木琴などのコーナーを準備。


    錦光園さんの「にぎり墨」は粘土とはまた違う質感で
    子ども達は「ぐにぐに」触ったり、ちぎったり。紙に擦るとスーっと線が現れます。
    子ども達は線を確かめるように、目で追っていました。

    墨をヤスリで削ると粉になる事を発見した子。しばらく粉を作って楽しんでいたのですが、
    紙の上に落ちた粉を手で擦ると淡い墨の色が広がりました。
    それに気づいてからは削る、擦るを繰りかえします。
    さらにその紙の上に、にぎり墨の形を変えながらスタンプをして顔を作りました。すごい!

    一方、木炭は堅く、紙に擦ってもあまり線が描けません。
    しかし叩くと高く澄んだ音がする事に気づいた子は、木炭を木琴のように楽しんだり、
    並べ替えて音階を作って遊んでいました。

    全員に同じ素材を用意したのですが、みんな自分のペースで自分の表現を楽しんでいました。
    保護者の方も、子どもが墨を体に塗っても、紙を破いても否定せず、
    子ども達を見守ってくれていました。


    今回の体験を通して奈良の墨の事知ったり、
    形にならなくても、発見する事、挑戦する事って楽しい!と感じてもらえたら嬉しいです。

    文化村では子どもが自分で考えてつくる場を提供したいと考えています。
    皆様、開村を是非楽しみにお待ちください!

  • 2021.10.13

    川上村&吉野国栖に行ってきました!

    先週、視察で奈良県川上村と吉野国栖(くず)へ行ってきました!

    地図

    ■匠の聚(川上村)

    文化村でもアーティスト・イン・レジデンスプログラムを行いますが、川上村には20年以上前から「匠の聚(たくみのむら)」という芸術家村があります。川上村の内外から、多様な分野の芸術家が集い、そこに住み、創作活動を行っています。

    匠の聚1「匠の聚」には一般向けの宿泊棟もあり、各部屋には在住アーティストの作品を展示したり、食器を使用できるなど、滞在中に作品に触れることもできます。
    また、陶芸体験や、絶景を望むカフェなど、ふらりと訪れても楽しめる場所です。(カフェの名物は、ダムカレー!)

    匠の聚2
    ギャラリーではこの時、在住する陶芸作家の、鈴木雄一郎氏・鈴木智子氏による展示「暮らしの作用」を開催していました。暮らしに寄り添う陶器のうつわを、調度品や植物と共に見せることで、情景を想像させる空間となっていました。
    (会期:9月25日~10月7日)

    匠の聚3

    ■福西和紙本舗(吉野国栖)

    文化財修復にも使用される、伝統的な和紙漉き技術を継承する、福西和紙本舗さんにお邪魔し、作業の様子も見学させていただきました。

    黙々と、無駄のない動きで作業される姿に、思わず見入ってしまいます。

    福西和紙本舗1このように大きな和紙を漉くには、高い技術が必要だそうです。

    福西和紙本舗2和紙を乾かすこちらの板は、約10kg。2時間ほどで乾くので、出し入れだけでもなかなかの重労働です。

    福西和紙本舗3
    紙漉きは冷たい水の方が上手くできるそう。これから冬に向けて、忙しくなりそうです。

    福西和紙本舗さんの技術については、本ウェブサイトの別ページで詳しく紹介しています。
    ぜひこちらもご覧ください。
    https://www3.pref.nara.jp/bunkamura/washi/

    川上村役場へも立ち寄り、栗山村長にお話を伺いました。
    「匠の聚」をはじめ、川上村ではたくさんの作り手が日々創作に励んでいるとのこと。
    文化村との連携も前向きに検討してくださっています。今後の展開にも、ご期待ください!