世界遺産に連なる修験の道 黒滝・吉野

  • 世界遺産に連なる修験の道 黒滝・吉野
  • 修験道の聖地である吉野町からスタートし、広葉樹の木漏れ日に溢れる道の中を黒滝村へ歩いていきます。春には吉野山に桜花が咲き乱れ、奥吉野から見る風景は言葉にできないほどの最高の眺め。さらには吉野・黒滝に立ち並ぶ数々の歴史も山をいろどり、訪れる人々を魅了します。

金峯山寺 銅の鳥居(きんぷせんじ かねのとりい)

金峯山寺 銅の鳥居(きんぷせんじ かねのとりい)

吉野駅…ロープウェイ吉野山駅下車 徒歩約5分 黒門からの急坂を登りつめたところにあります。高さ約7.5メートル、柱の周囲約3.3メートル、すべて銅製。1348(正平3)年に高師直の兵火で焼失したあと、室町時代に再建されたものです。正しくは発心門。山上ヶ岳までの間に発心・修行・等覚・妙覚の四門があり、これが最初の門です。行者たちはここから向こうを冥土と見たて、ひとつ門をくぐるごとに俗界を離れて修行する決心を強めていきました。

金峯山寺 蔵王堂(きんぷせんじ ざおうどう)

金峯山寺 蔵王堂(きんぷせんじ ざおうどう)

吉野駅…ロープウェイ吉野山駅下車、黒門・銅の鳥居・仁王門を経て徒歩約10分 金峯山の高台にそびえたつ、東大寺大仏殿に次ぐ木造の大建築。現在の本堂は1592(天正20)年に再建された、室町末期を代表する建造物です。正面5間、側面6間、建物の周りに藻腰を付けた入母屋造り、桧皮葺。高さが約34メートルもあるので、吉野を巡る折々にその威風を見ることができます。本尊として3体の蔵王権現像をまつり、中尊の高さは7メートル余りの巨像。堂内は内陣と礼堂からなり、松やチャンチン(ツツジの一種)など自然木を素材のまま使った柱68本が林立するさまは豪壮です。また、内陣の2本の金箔張りの化粧柱や須弥壇は太閤秀吉が花見の際に寄進したものといわれ、桃山建築の美しさを残しています。

吉野山ビジターセンター(よしのやまびじたーせんたー)

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吉野駅…ロープウェイ吉野山駅下車徒歩約10分 蔵王堂南石段下 蔵王堂の外観を模した建物で、センター内には、吉野の地質、動植物、桜、歴史、修験道、文学などについてテーマ別にコーナー展示。吉野の歴史と自然をわかりやすく解説しています。吉野を巡る前にここを訪れると、ひととおりの知識が得られ、散策がいちだんと楽しくなるでしょう。

吉水神社(よしみずじんじゃ)

吉水神社(よしみずじんじゃ)

吉野駅…ロープウェイ吉野山駅下車徒歩約15分 蔵王堂から徒歩約5分 もとは吉水院という、金峯山寺の格式高い僧坊でしたが、明治のはじめ、後醍醐天皇、楠木正成、宗伸法印をまつる神社に改められました。吉野へ潜行された後醍醐天皇を、吉野大衆の中でも特に力をもっていた住職、宗信法印がお迎えし、吉水院は一時行宮となります。源義経が静御前や供のものと逃げのびてきたのも、太閤秀吉の花見の本陣となったのもここです。当神社には南朝の古文書や武具、秀吉の花見に使われた楽器など、100点を超える宝物が残っています。また、初期書院造りの傑作といわれる書院建築で、義経潜居の間、後醍醐天皇玉座の間、太閤秀吉花見の間があります。うち、義経の間が室町時代様式で、他は桃山時代以降のもの。

吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)

吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)

吉野駅…ロープウェイ吉野山駅下車徒歩約1時間15分    花矢倉から徒歩約5分 子守の民家がおわるところにあり、水の分配を司る、天之水分大神を主神としています。“みくまり”が“御子守”となまって俗に子守さんとよばれ、子宝の神として信仰されています。桃山様式のたいへん美しい本殿や楼門・拝殿などからなる神社で、豊冨(臣)秀頼の再建。本殿は一間社春日造り、左右の2殿は三間社流造りで、3殿を1棟続きにしてあり、庭を挟んで左に拝殿があります。虹梁・長押など彩色した彫刻が施され、とても華やか。初夏のスズランも美しい。山頂付近にあるので眺望も優れています。

金峯神社(きんぷじんじゃ)

金峯神社(きんぷじんじゃ)

吉野駅…ロープウェイ吉野山駅下車徒歩約1時間40分    吉野水分神社から徒歩約30分 奥千本に、杉や桜の老樹におおわれて鎮座する古社。祭神は吉野山の地主神、金山毘古命。中世以降は修験道の修行場で、藤原道長も祈願したと『栄華物語』に記されています。国宝・藤原道長の経筒を収蔵(京都国立博物館に寄託)。境内左の坂道を3分ほど下ると、義経が弁慶らと隠れた義経隠れ塔があります。

理源大師廟塔(りげんだいしびょうとう)

理源大師廟塔(りげんだいしびょうとう)

吉野駅…ロープウェイ吉野山駅下車徒歩約2時間30分    吉野水分神社から徒歩約1時間20分 百貝ヶ岳の南腹にある花崗岩造りの極めて精巧な宝塔形の石塔で、造立当初の姿をとどめる貴重な歴史的遺品です。国の重要文化財に指定されており、正面台座の亀の浮き彫りに正平24年(1369)の刻銘があります。

鳳閣寺(ほうかくじ)

鳳閣寺(ほうかくじ)

吉野駅…ロープウェイ吉野山駅下車徒歩約2時間20分    吉野水分神社から徒歩約1時間10分 678年(弘文7)、修験道の開祖である役行者が勅命により、国家安泰の祈願する道場として開山したのに始まります。その後、修験道中興の祖といわれる聖宝理源大師によって895年(寛平7)に建立されたと伝わります。また7月頃には、修験者や信者たちが燃えたぎる火の上をゆっくりと歩き、人々の無病息災を祈願する火渡りの神事が行われます。

地蔵峠(じぞうとうげ)

地蔵峠(じぞうとうげ)

吉野駅…ロープウェイ吉野山駅下車徒歩約2時間40分    吉野水分神社から徒歩約1時間30分 本尊は凝灰岩質の地蔵菩薩石像で、高さ110センチで慶長年間に以前の象を模して造ったものといわれています。厨子は腐朽甚だしくなり昭和24年8月に再建しました。当初は、大同4年7月24日に弘法大師が日韓唐三国の土をもって地蔵尊像を造り、これを祀ったのに始まると伝えられていて、地元では日本三峠地蔵の一つと呼ばれています。

黒滝・森物語村(くろたき・もりものがたりむら)

黒滝・森物語村(くろたき・もりものがたりむら)

吉野駅…ロープウェイ吉野山駅下車徒歩約3時間40分    吉野水分神社から徒歩約2時間30分 奥吉野の美しい山々に囲まれ、清らかな水に恵まれた黒滝村。「黒滝・森物語村」は、そんな大自然と思う存分ふれあえる森がテーマの山里型リゾート施設です。森の子プール、御吉野の湯、吊床版吊り橋としては日本最長級の「黒滝吊橋」、宿泊施設「森の交流館」、バーベキューコーナーなど、山林の地形を生かした遊び心満載の施設が、冒険心をくすぐります。

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