大和川・竜田川・富雄川と水辺をめぐる、龍田大社~廣瀬神社をつなぐ道

ルート概要

奈良時代、難波京と平城京を結んだ竜田越奈良街道にほぼ沿う道。飛鳥時代より四天王寺と法隆寺を結ぶ信仰の道であった。
JR三郷駅から北へ行くと最初の目的地の龍田大社がある。鳥居前を北上し大和川にかかる多聞橋を渡る。河川敷の遊歩道を歩いて昭和橋を渡り、すぐ右に曲がって神南集落を抜けると三室山(みむろやま)の山麓へ出る。山脇を流れる竜田川沿いに竜田公園がある。竜田大橋から奈良街道へ入ると、昔の面影を残す建物が並ぶ。そのまま進み斑鳩町役場の角を左に曲がると藤ノ木古墳が見える。「藤ノ木・業平つれづれ道」と書かれた道標を右に曲がると、法隆寺西大門に至る。東大門を抜けてJR法隆寺の方向へ進み、富雄川沿いを南下。さらに大和川にかかる御幸橋を渡ると廣瀬神社まではすぐ。近鉄池部駅までの途中には大塚山古墳群が見える。

作家が歩いた道
スタート:JR関西本線 三郷駅>龍田大社>三室山>竜田公園>廣瀬神社>大塚山古墳群>龍田の関>ゴール:近鉄田原本線 池部駅

スポット紹介

龍田大社

龍田大社天御柱命(あめのみはしらのみこと)・国御柱命(くにのみはしらのみこと)を祭神とし、龍田風神と総称される。延喜式の祝詞の龍田風神祭祝詞によれば、崇神天皇の治世のとき凶作が続くため天皇が悩んでいたところ、夢でこの二神を龍田山に祀れというお告げがあったので創建したという。同神社に伝わる「宝相華彩絵奚婁鼓胴(ほうそうげさいえけいろうこどう)」は重要文化財で、平安時代の太鼓の一種である(現在は奈良国立博物館に寄託)。
【住】生駒郡三郷町立野南1-29-1
【電】0745-73-1138
【時】境内自由
【休】なし

三室山

三室山平安時代の歌人・能因(のういん)法師の歌「嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 龍田の川の 錦なりけり」や、在原業平の和歌に詠まれていることで知られる。また、頂上には能因法師の供養のために建てられたと伝わる五輪塔がある。
【住】生駒郡斑鳩町神南4
【電】0745-74-6800(斑鳩町観光協会)
【時・休】見学自由

竜田公園

竜田公園古今和歌集にも詠まれた紅葉の名所・竜田川の川畔約2キロメートルにわたる県立公園。竜田川の紅葉は、崇神天皇が龍田明神で五穀豊穣を祈る際、上流より流れてきた楓葉を神に献上したという話でも有名である。
【住】生駒郡斑鳩町竜田南6
【電】0745-74-6800(斑鳩町観光協会)、0743-52-1101(管理者・奈良県郡山土木事務所)
【時・休】見学自由

藤ノ木古墳

藤ノ木古墳直径50メートル以上、高さ9メートルの円墳で、出土品から6世紀後半に築造された古墳であると考えられている。被葬者については、斑鳩地方に勢力を持ったと思われる物部氏、蘇我氏、平群氏などの説があるが、定説化したものはない。また、1988年の第3次発掘調査で出土した金銅鞍金具は、竜や鳳凰、象などの精緻な透かし彫りが施され、高度な金工技法を示すものとして話題を呼んだ。
【住】生駒郡斑鳩町法隆寺西2-1795
【電】0745-74-6800(斑鳩町観光協会)
【時・休】見学自由(石室は年2回ほどの特別公開時のみ見学可)

廣瀬神社

廣瀬神社佐保川や初瀬川、飛鳥川、曽我川など大和盆地を流れる全ての河川が一点に合流する地にあり、水の守り神である若宇加能売命(わかうかのめのみこと)が主神。天武天皇は、風を司る龍田大社とこの廣瀬神社で風水を治め国家安泰を祈願した。相殿に櫛玉命(くしたまのみこと)と穂雷命(ほのいかづちのみこと)を祀る。また、美しい朱塗りの極彩色が施された本殿は、奈良県指定文化財でもある。
【住】北葛城郡河合町大字川合99
【電】0745-56-2065
【時】境内自由
【休】なし

大塚山古墳

大塚山古墳河合町の北東部の平地には大塚山古墳や城山古墳、丸山古墳、九僧塚古墳など8基の古墳が残っており、1956年にすべて国指定史跡に指定された。5世紀後半に築造された三段築成の前方後円墳の大塚山古墳は、墳丘全長が約197メートルもあり同時期では奈良盆地内で最大級の古墳である。また、廣瀬神社に伝わる「和州廣瀬郡廣瀬大明神之圖」では「王塚山」の名で描かれている。 
【住】北葛城郡河合町大字川合字大塚山
【電】0745-57-2271(河合町教育委員会生涯学習課)
【時・休】見学自由

龍田の関

天武天皇の頃、「不破の関」(岐阜)、「吉備の関」(岡山)及び「石見の関」(島根)とともに設けられた関所。亀の瀬渓谷に大和への入り口として置かれ、古代の歌人たちが紅葉とともに詠んだ「竜田川」も、この亀の瀬渓谷から上流の龍田の森あたりまでの大和川と考えられている。
【住】生駒郡三郷町立野南、大阪府柏原市峠、大阪府柏原市雁多尾畑
【時・休】見学自由