万葉が薫る、山の辺の道のハイライト

ルート概要

天理から南に延びる山の辺の道には古墳が多く点在する。ハイキングコースとして整備されながらも、いにしえの人々が行き交ったこの道には古き良き趣が残る。JR柳本駅から静かな住宅街を抜け、まずは黒塚古墳へと向かう。隣の展示館では石室のレプリカを見学可能。ここから東へ進むと堂々たる風格の崇神(すじん)天皇陵が見えてくる。壕の周囲に巡らされた土手を歩いていくと田畑が広がる道に出る。途中には農作物の販売所があるので、果物を買って少し南にある景行(けいこう)天皇陵の脇道で休憩がてらいただくのもいい。さらに先の細道を進んでいくと、田の中に佇む茅原大墓(ちはらおおばか)古墳が目に入ってくる。いくつかの橋を越えて石畳の道を行くと、やがて舗装路に変わり大神(おおみわ)神社へと続く。大神神社から箸墓(はしはか)古墳までは、三輪明神参道口からバスに乗って箸中で下車しよう。

作家が歩いた道
スタート:JR桜井線(万葉まほろば線)柳本駅>黒塚古墳・黒塚古墳展示館>崇神(すじん)天皇陵>景行天皇陵(けいこうてんのうりょう)>箸墓古墳(はしはかこふん)>茅原大墓古墳(ちはらおおばかこふん)>大神神社(おおみわじんじゃ)>ゴール:JR桜井線(万葉まほろば線)三輪駅

スポット紹介

黒塚古墳・黒塚古墳展示館

黒塚古墳・黒塚古墳展示館古墳時代前期(3世紀後半~4世紀)のものと推定される全長132メートルの前方後円墳。1997~1998年に行われた発掘調査では、長大な竪穴式石室の存在が明らかになり、33面の三角縁神獣鏡、画文帯神獣鏡1面、大量の鉄製刀剣類、U字形の鉄製品など多数の副葬品がほぼ埋葬当時のままで出土した。隣接する展示館では、石室の原寸大レプリカや出土した三角縁神獣鏡のレプリカが展示されている。
【住】天理市柳本町1118-2
【電】0743-67-3210
【時】9:00~17:00
【休】祝日、月曜(祝日の場合は翌日も休)、年末年始
【¥】入館無料、古墳は散策自由

崇神(すじん)天皇陵

崇神(すじん)天皇陵大和朝廷の創始者といわれる第10代崇神天皇の陵墓。周濠をめぐらした全長242メートルの壮大な前方後円墳で、宮内庁による墳丘工事の際に土器と埴輪が出土した。築造は4世紀前半とされ、行燈山(あんどんやま)古墳とも呼ばれる。丘陵を利用して築かれており、大和平野が一望できる場所にある。
【住】天理市柳本町字行燈
【電】0743-63-1001(天理市観光課)
【時・休】外観見学自由

景行天皇陵(けいこうてんのうりょう)

景行天皇陵(けいこうてんのうりょう)日本武尊の父と伝えられる第12代景行天皇の陵墓。全長約300メートル、4世紀の古墳としてはわが国随一の大きさを誇る前方後円墳。渋谷向山古墳とも呼ばれる。周濠は築造当初のものではなく、崇神天皇陵と同様に後に修陵されたもので、丘陵の先端を利用して階段状に築かれている。
【住】天理市渋谷町字向山
【電】0743-63-1001(天理市観光課)
【時・休】外観見学自由

箸墓古墳(はしはかこふん)

箸墓古墳(はしはかこふん)第7代孝霊天皇の皇女、倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)の陵とされ、宮内庁によって陵墓に指定されている。3世紀後半に築かれたといわれる全長約280メートルの前方後円墳である。『日本書紀』にも登場し、「昼は人が造り、夜は神が造った」との記述がある。
【住】桜井市箸中
【電】0744-42-9111(桜井市観光課)
【時・休】外観見学自由

茅原大墓古墳(ちはらおおばかこふん)

茅原大墓古墳(ちはらおおばかこふん)5世紀前半に築かれたとされる、帆立貝式の代表的な前方後円墳。墳丘上では埴輪片が採集されており、円筒埴輪が樹立していたとされる。また、周壕の痕跡もあり、巻向川以南の古墳群の中核となっている。地元では、狭穂姫命(垂仁天皇の后)の陵として保存されている。
【住】桜井市茅原722-1
【電】0744-42-6005(桜井市教育委員会文化財課)
【時・休】外観見学自由

大神神社(おおみわじんじゃ)

大神神社(おおみわじんじゃ)記紀や万葉集にも登場する日本最古の神社の一つ。本殿は設けず、拝殿の奥にある三ツ(三輪)鳥居を通し、神体山(御神体)の三輪山を拝むという古代の神祀りの形が残っている。祭神として国土草創の神とされる大物主大神(おおものぬしのおおかみ)を祀る。また、すべての産業、方除、造酒と製薬、縁結びなどにご利益があるとして、「三輪の明神さん」と呼び親しまれている。
【住】桜井市三輪1422
【電】0744-42-6633
【時・休】境内自由