奈良の中心地、国宝の宝庫をめぐる散策路

ルート概要

興福寺、東大寺をはじめ、奈良を代表する神社仏閣をめぐる散策路。このエリアは県下でも最多の国宝数を誇り、見所に事欠かない観光地。しかし一足伸ばせば、人のざわめきも車の音も届かない、風情ある散策路が延びている。
近鉄奈良駅前の道を青々とした若草山が見える東に向かうと、すぐに興福寺の建物が見えてくる。話題沸騰の阿修羅(あしゅら)像が安置される国宝館は、2010年3月から露出展示という新たな装いに。その後、仏教美術を中心に多くの文化財を所蔵する奈良国立博物館と東大寺へ。大仏を本尊にした東大寺は奈良のシンボル。さらに足を伸ばして聖武天皇陵へ。東隣には光明皇后陵もある。ここで折り返して、若草山山麓の道を経由して春日大社へ。
参拝後、表参道を通って近鉄奈良駅へ。歴史や自然を満喫しながら一日かけて散策を楽しみたい。

作家が歩いた道
スタート:近鉄奈良駅>興福寺>奈良国立博物館>東大寺>聖武天皇陵・光明皇后陵>正倉院>春日大社>ゴール:近鉄奈良駅

スポット紹介

興福寺

法相宗の大本山。その起源は天智8(669)年に藤原鎌足が重い病になった際に、夫人が回復を祈って諸仏を安置するために造営した。境内にある北円堂、東金堂、三重塔、五重塔の4つの建造物が国宝に指定されており、阿修羅像(あしゅらぞう)や迦楼羅像(かるらぞう)など、約40点の国宝を収蔵する。国宝館では、そのうち約30点の国宝や重要文化財を見ることができる。
【住】奈良市登大路町48
【電】0742-22-7755
【時】【休】散策自由
【¥】国宝館入館料 大人600円

奈良国立博物館

奈良国立博物館明治28(1895)年に帝国奈良博物館として開館。仏像、仏画、経典、仏教工芸などの仏教美術や考古遺品など、約1800点を収蔵する。展示品の中には博物館所蔵の「薬師如来坐像」をはじめ、寺社からの寄託品を含め、多くの国宝も見ることができる。またホームページでは「今日見られる国宝」を確かめられる。
【住】奈良市登大路町50
【電】050-5542-8600(ハローダイヤル)
【時】9:30~17:00
※4月最終~10月最終の金曜:~19:00
※1月第4土曜、節分の日、3月12日、8月2日~15日、12月17日/~19:00
【休】月曜(祝日の場合翌日)、1月1日(臨時休館日あり)
【¥】観覧料 大人500円 ※特別展・共催展は異なる

東大寺

東大寺東大寺の始まりは、神亀5(728)年に聖武天皇の皇太子の菩提を弔うために建てられた金鐘山寺までさかのぼり、この寺が昇格した金光明寺を前身とする。天平15(743)年には、聖武天皇が盧舎那大仏(るしゃなだいぶつ)造立の勅願を発布し、金光明寺が大仏殿を中心とする大寺として再編成された。そして平城京の東に建つ宮立の大寺という意味で「東の大寺」と呼ばれるようになったといわれる。大仏殿をはじめ、国宝の建造物、仏像などを拝観することができる。
【住】奈良市雑司町406-1
【電】0742-22-5511
【時】11月~2月/8:00~16:30、3月/8:00~17:00、
   4月~9月/7:30~17:30、10月/7:30~17:00
【休】なし
【¥】大仏殿入堂料 大人500円

聖武天皇陵

聖武天皇陵奈良時代の第45代天皇・聖武天皇の陵墓(佐保山南陵:さほやまのみなみのみささぎ)。災害や疫病が多発した天平年間に天皇は仏教に深く帰依し、天平13(741)年には国分寺建立の勅命を、天平15(743)年には東大寺の盧舎那仏像(るしゃなだいぶつ)建立の勅命を出している。この陵墓は転害門(てがいもん)を挟んで東大寺金堂と相対する位置にあり、東隣には妻・光明皇后陵(佐保山東陵)がある。
【住】奈良市法蓮町
【時・休】見学自由

正倉院

正倉院東大寺大仏殿の北西に位置し、聖武天皇や光明皇后のゆかりの品をはじめ、天平時代を中心とした多くの正倉院宝物 を収蔵していた 。校倉造(あぜくらづくり)の正倉は、1997年国宝に指定された。毎年秋に奈良国立博物館で行われる「正倉院展」には、数多くの正倉院宝物が展示される。
【住】奈良市雑司町129
【電】0742-26-2811
【時】10:00~15:00
【休】土曜・日曜・祝日
【¥】無料(外観のみ公開) ※工事に伴い現在公開休止中

春日大社

春日大社神護景雲2(768)年に平城京鎮護を目的に、現在の地に武甕槌命(たけみかづちのみこと)、経津主命(ふつぬしのみこと)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)、比売神(ひめかみ)の4柱の神様を祀ったのが始まり。宝物殿は国宝や重要文化財520点を含む3000点以上を収蔵する。ここでは常設の国宝・赤糸威大鎧(あかいとおどしおおよろい)ほか、約40点の宝物が年4回テーマを変えて展示されている。また、春日大社は背後に広がる春日山原始林とともに「古都奈良の文化財」の一部として世界遺産にも登録されている。
【住】奈良市春日野町160
【電】0742-22-7788
【時】4月~10月/6:30~17:30、11月~3月/7:00~16:30
【休】なし
【¥】境内自由

新薬師寺

新薬師寺光明皇后が夫・聖武天皇の病気回復を願って、天平19(747)年に創建した寺。創建当初の建造物である本堂中央には、本尊の薬師如来坐像が安置されており、これを囲むようにして十二神将立像が立っている。この十二神将は奈良時代のもの(1体は補作)で、日本最古最大の十二神将立像である。また、1975年には薬師如来坐像体内から平安初期の法華経の経典が8巻見つかる。 本堂、本尊、十二神将、経典のいずれも国宝に指定されている。
【住】奈良市高畑町1352
【電】0742-22-3736
【時】9:00~17:00
【休】なし
【¥】拝観料 大人600円

元興寺

元興寺蘇我馬子が飛鳥に建立した日本最古の本格的仏教寺院である法興寺(飛鳥寺)が前身。この寺が平城遷都にともなって移築されたのが元興寺であり、「古都奈良の文化財」の ひとつとして世界遺産に登録されている。奈良時代の僧坊遺構で鎌倉時代の名建築。 南都における浄土教発祥の聖地として有名な極楽堂をはじめ、禅室、五重小塔が国宝に指定されている。また、極楽堂 と禅室の屋根瓦の一部には飛鳥~奈良時代の古瓦が使用されている。
【住】奈良市中院町11
【電】0742-23-1377
【時】9:00~17:00(最終受付16:30)
【休】なし
【¥】拝観料 大人400円