大和盆地の南部、西に金剛・葛城の山並を間近に望む御所市茅原の地に伽藍を構える吉祥草寺は、山号が茅原山、金剛寿院吉祥草寺と称する古刹です。この地は修験道の開祖役行者神変大菩薩の出生地とされ、役行者(小角)の創建と伝えられています。吉祥草寺最大の祭りは「大とんど(左義長)法要」で、1978年(昭和53年)国の無形民族文化財に指定されている。この祭りは、役行者が冤罪により伊豆に流され、701年(大宝元年)に無事帰還した折、茅原の里人がこれを喜び、大きな松明を焚いて祝ったのが始まりとされ、古い行事を今に伝えています。