今年は暖冬ですが、やっと2月らしい気温になってきました。
東大寺北西に、雪について歌う光明皇后の歌碑があります。
「わが背子と 二人見ませば いくばくか この降る雪の うれしからまし」
意訳「わたしの夫と、もし二人で見るのでしたら、
どんなにか、いま降っているこの雪が喜ばしく思われることでしょう」
光明皇后が、旦那さんである聖武天皇のことを想って歌いました。
都に初雪が降ったけれども、愛する聖武天皇は近くにはいません。
「聖武天皇と一緒にこの雪を見ることができたら、どんなにうれしいだろう…」と光明皇后の気持ちを表しています。