明日香村の風景
はじめに訪れたのは新沢千塚古墳群。いきなり、でこぼこの山が、固まって現れる。えー、これって古墳?小山がボコボコといった感じで集まっている。ひとつの古墳の大きさは、直径10~20メートルくらいの、らくだのこぶみたいなやつだ。あっ、そうか、古墳って、みんな前方後円墳じゃなかったんだ。なんか、固定観念、ありませんでした?古墳は前方後円墳って。
ふーん、奈良では古墳は、こんな感じで、風景に溶け込んでいるんだ。古墳のきわきわまで住宅地になってるよお。あれもこれも古墳なんだあ。そう思いながら歩いていると、ちょっとした小山が、みんな古墳に見えてきた。なんか、気になりだしたなあ。
続いて、おー、なんじゃ、これは。山の中に、突然、でっかい岩が出現!しかも、中をくりぬいている。益田岩船の表示。なんで?なんのために?どうしてこの山の中なわけ?
ハハーン、穴の中に大きな柱を建てようとしたなあ。土台の石か?いや、これは、御神体になる岩だったのかも?いやいや、やっぱりお墓用の石か?途中であきらめたのか?いやあ、想像は、果てしなく広がっていく。
実は、これが奈良の、古墳時代の面白いところなんですよ。想像自由、妄想勝手。まだ解明されていないことがいっぱいなので、発想は自由自在。歴史書なんか、怖くないのである。ああ、おもしろっ!
でも、古墳の中って、どうなってるんだろう?これは気になるよね、やっぱり。するとどうだ、中を見られる古墳も、ちゃあんとあるんですよ。直接中が見えるようになっている古墳から、ガラス戸越しに見る古墳まで様々だ。