「天誅組終焉の地、東吉野村へ」ルート概要

ルート概要

東吉野村は、幕末の1863 年、改革を望んだ尊王攘夷派の若者、天誅組(てんちゅうぐみ)が最期をむかえた地である。小村大橋のバス停で下車すると高見川沿いに丹生川上神社(にうかわかみじんじゃ)の中社がある。さらに高見川沿いにバス路線である県道220号を北へ戻る。しばらくすると道路脇に「天誅組義士墓所」と刻まれた石標があり、ここから山道を登ると天誅組隊士の墓碑が並ぶ。小村小学校の裏を過ぎて、細い坂道を下りると旧彦根藩脇本陣の「碇屋(いかりや)」が目に入る。この辺りは鷲家口(わしかぐち)と呼ばれている。旧四郷街道沿いには碇屋をはじめ当時の趣を残した建物が並び、史跡説明板もあるので参考にしたい。鷲家口を抜け、県道16号に入る。鷲家に近づくと「天誅組終焉之地」と刻まれた石碑がある。ここから川を挟んで向かいの山麓は、吉村寅太郎が戦死し、最初に埋葬された場所である。

作家が歩いた道
スタート:武光橋>足ノ郷越(あしのごうごえ)・白屋越(しらやごえ)・東の川越(うのがわごえ)>丹生川上神社中社>天誅組義士の墓>鷲家口>天誅組終焉の地>吉村寅太郎墓>ゴール:奈良交通 バス停 鷲家

スポット紹介

道の駅 杉の湯川上

道の駅 杉の湯川上みやげにぴったりのおかきや吉野葛などを販売する売店と、レストランやめんコーナーがある。毎週日曜に開催される「ふるさと市場」では、地元で作った柿の葉すしやコンニャク、自家製みそ、佃煮などが並ぶ。市は8:30~16:00までなので散策前に立ち寄りたい(12月~3月中旬まで休み)。隣接する「ホテル杉の湯」での日帰り入浴も可能。
【住】吉野郡川上村迫695
【電】0746-52-0006
【時】(物販施設)9:00~19:00(4月~11月)、9:00~17:00(12月~3月)、(レストラン)11:30~15:00、(めんコーナー)平日9:00~19:00、土曜・日曜・祝日9:00~20:00(※季節によって変動あり)、(日帰り入浴)11:00~14:00
【休】無休(※日帰り入浴は水曜)
【¥】(日帰り入浴)大人700円、小人400円

足ノ郷越(あしのごうごえ)・白屋越(しらやごえ)・東の川越(うのがわごえ)

足ノ郷越(あしのごうごえ)・白屋越(しらやごえ)・東の川越(うのがわごえ)川上村武木(たきぎ)と東吉野村小(おむら)を結ぶ村道武木小川線の尾根伝いにある3つの峠。武木川と井光川(いかりがわ)が吉野川に合流する所に架けられた武光橋(ぶこうばし)を渡り、村道武木小川線に入る。足ノ郷越には青い幕がかかった小さな祠があり、地蔵が祀られている。
【住】吉野郡東吉野村三尾
【電】0746-42-0441(東吉野村役場)
【時・休】見学自由

丹生川上神社中社(にうかわかみじんじゃなかしゃ)

丹生川上神社中社(にうかわかみじんじゃなかしゃ)主祭神は罔象女神(みづはのめのかみ)。水を司る神様で雨師の神として信仰されてきた。本殿は1829年の建築で東吉野村の文化財に指定されている。また、境内にある石燈籠は1264年に造られたもので国の重要文化財である。境内の樹齢1000年を超える大杉は「叶えの大杉」と呼ばれており、幹に両手を当てて願うと、その願いが叶うといわれている。
【住】吉野郡東吉野村小968
【電】0746-42-0032(受付時間8:30~16:30)
【時・休】境内自由

天誅組義士の墓

天誅組義士の墓この地で戦死した天誅組隊士の墓は、鷲家口に9基(吉村寅太郎・那須信吾ら)、湯の谷に5基(松本奎堂・藤本鉄石ら)といずれもまとまってある。天皇に逆らった「賊」として死んだ彼らだったが、明治になると新時代を拓いた「義士」として復権し、その霊は東京の靖国神社にも祀られた。その立派な墓碑が、かえって幕末の歴史の複雑さを感じさせる。
【住】吉野郡東吉野村小川
【電】0746-42-0441(東吉野村役場)
【時・休】見学自由

鷲家口

鷲家口天誅組の終焉の地である東吉野村小川は、かつて鷲家口(わしかぐち)と呼ばれていた。奈良交通バスの鷲家口バス停が軒を借りる料亭旅館「旭亭」(現在は営業していない)は、そのころの街道筋のにぎわいを思い起こさせる。そのすぐ向かいには、天誅組隊士のひとり、那須信吾が銃弾を浴びて倒れた旧彦根藩脇本陣「碇屋」もあり、当時の趣を残している。
【住】吉野郡東吉野村大字小川
【電】0746-42-0441(東吉野村役場)
【時・休】見学自由

天誅組終焉の地

天誅組終焉の地鷲家口の宝泉寺には「天誅義士記念」と刻む石碑がある。天誅組はこの門前を待ち構える敵めざして決死の覚悟を固めて進んだはずだ。さらに数々の史跡を訪ねながら鷲家に近づくと、昭和62年(1987)建立の「天誅組終焉之地」と刻む石碑がある。ここには、史跡の案内地図があり天誅組のすすんだあとが詳しく示されている。
【住】吉野郡東吉野村鷲家
【電】0746-42-0441(東吉野村役場)
【時・休】見学自由

吉村寅太郎の墓

吉村寅太郎の墓鷲家口の天誅組戦死者墓所の端に、吉村寅太郎の小さな2基の墓碑がある。鷲家で凄絶な死を遂げた吉村は、世直しの神として庶民に信仰された。たまりかねた五條代官は墓碑を川の底に捨てさせる。角がとれているのはそのためだという。のちに西国の浪人が元の場所にひき上げさせ、再び祀られた。その後、今の場所に移され、横にもう一つ墓碑が建てられた。吉村の妻が建てたとも、吉村と浮名を流した京の料亭の娘が建てたとも伝えられる。
【住】吉野郡東吉野村鷲家
【電】0746-42-0441(東吉野村役場)
【時・休】見学自由

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