(更新日2014年03月31日)

がん治療と日常生活のすごし方

食事と栄養について

食事のポイント

  • 治療を受けるにも体力維持は重要です。そのために食事をとることは大切なことです。
  • あまり神経質にならずに、バランスの良い食事をゆっくりと食べるようにしましょう。
  • 体の調子に合わせて、時には、好きなものを少しでも食べるようにすることが大切です。
  • がんが治る食事や食品はありません。謝った情報に惑わされないようにしましょう。

冊子のご案内

hinnto 食事に困った時のヒント

「食事に困った時のヒント(最新版)」
「がん治療前の食事のヒント」(改訂版)
  (公益財団法人がん研究振興財団 発行)

  がん相談支援センターで入手・閲覧できます。
  また、下記 URL からダウンロードできます。
      http://www.fpcr.or.jp/pamphlet.html

おいしく楽しく食べてこそ!(管理栄養士からのメッセージ)

 がん治療に「食事制限」は不要です。
 がん治療中の食事は、「食べられるものをがんばり過ぎない程度に食べること」です。食べた方がよいものも、食べない方がよいものもありません。
 不安な時は、医師や管理栄養士、看護師などに相談してみてください。
               奈良県立医科大学附属病院 管理栄養士 山口千影

体調管理について

体調管理のポイント

  • こまめに休息をとり、無理のない活動を。
  • 体調に応じた生活の工夫や調整を。
  • まわりの人に協力を求めて、がんばりすぎないことも大切です。

冊子のご案内

手に取るガイド

➢患者必携 がんになったら手にとるガイド
 普及新版 (国立がん研究センターがん対策情報センター 発行)

   診断されて間もない時期の方、治療や療養中の方など
   あらゆる方々に活用してほしい情報がまとめられています。
   書店で購入できる他、下記 URL からダウンロードできます。
       https://ganjoho.jp/hikkei/home.html

症状について医療者と十分に話し合いましょう(専門看護師からのメッセージ)

 がんの治療やがんによって生じる痛み、しびれ、だるさ、吐き気などの辛い症状がある時は、担当の医師や看護師に、”どんな時に辛いか””症状によって困っていることは何か”など遠慮なくお話しください。お話をする中で、苦痛を緩和するための方法はもちろんのこと、治療中の体調の変化を確認しながら、無理のないスケジュールで生活するにはどのようにすればいいかなど、あなたに合った対処方法を一緒に考えていきます。
       奈良県立医科大学附属病院 がん看護専門看護師   中村 由美

不安や落ち込みについて

心のケアのポイント

  • がんの治療には心のケアも含まれます。
  • 不安が大きく、眠れない時や食べられなくなった時は遠慮せずに主治医や看護師、がん相談支援センター相談員にご相談ください。
  • 外来通院中は、緩和ケア外来を受診できます。主治医にご相談ください。

冊子のご案内

心

➢「がんと療養シリーズ がんと心」
  (国立がん研究センターがん対策情報センター 発行)

     がん相談支援センターで入手・閲覧できます。
     また、下記の URL からダウンロードできます。
   http://ganjoho.jp/public/qa_links/brochure/care.html

つらい気持ちを話してみましょう(精神腫瘍医からのメッセージ)

 近年、がん治療の成績は向上しており、がん=死ではなくなってきてはいますが、依然、進行がんの治癒は難しいのが現状です。
 それゆえ多くの方ががんになると死を連想して強い衝撃を受け、絶望的な気持ちに陥ります。気持ちが落ち込み、やる気や集中力が低下し、食欲の低下や不眠が続くなど、日常生活がうまく送れなくなることも多く見られます。
 しかし、これらは人がストレスに直面した時に見られる通常の反応なのです。誰にでも起こりうることです。
 不安を自分一人で抱え込んでも解決することは困難です。ご家族、友人、主治医、看護師、あるいはがん相談支援センター相談員などの信頼できる人に自分の気持ちを話してみてください。話すことで落ち着き、今後についても考えられるようになるでしょう。
         奈良県立医科大学附属病院 緩和ケアセンター長   四宮 敏章