そもそも土砂災害ってなに?
土砂災害の種類は?
土砂災害は、主に「土石流」、「がけ崩れ」、「地すべり」の3つに分類されます。
土砂災害ってどんなところで起こるの?
日本の国土は全体のおよそ70%の地域が山地・丘陵地であり、土砂災害が発生しやすい地形がたくさんあります。
国土交通省国土情報課『20万分の1土地分類基本調査』を基に作成
奈良県に山地・丘陵地はどれくらいあるでしょう?
正解は【③90%】です。
国土交通省国土情報課『20万分の1土地分類基本調査』を基に作成
奈良県ではこういった地形条件や台風による長雨によって、平成23年の紀伊半島大水害で数多くの土砂災害が発生しました。
土砂災害ってどんなときに起こるの?
土砂災害が発生する原因は、地震や雨、火山の噴火、融雪※など様々です。
※融雪:雪がとけること
土砂災害の発生原因として最も多いのはどれでしょう?
- ①地震
- ②雨
- ③火山の噴火
- ④融雪
正解は【②雨】です。
土砂災害は、短い時間にたくさん雨がふる「豪雨」や、数日間雨がふりつづける「長雨」のときに発生しやすくなります。また、雨が止んだ後に発生することもあります。
深層崩壊ってなに?
記録的な大雨がふったときなどに、山の斜面が、山の表面(表土)だけでなく、さらに下の深い部分(岩盤)まで一緒にくずれ落ちることを「深層崩壊」といいます。
平成23年の紀伊半島大水害では、深層崩壊が数多く発生しました。
深層崩壊はどれくらいの大きさでしょうか?
下の写真は、平成23年の紀伊半島大水害のときに、五條市の赤谷地区で発生した深層崩壊です。この深層崩壊の高さは、東京スカイツリーおよそ1本分の高さ、くずれた土砂の量は東京ドームおよそ7.5杯分の量に匹敵します。
深層崩壊による被害
深層崩壊は、数十年~百年に一度程度の頻度で発生しますが、ひとたび発生すると広い範囲にわたって甚大な被害をおよぼすおそれがあります。
まず、くずれた土砂による被害が考えられます。
つぎに、くずれた土砂が川に流れ込み、川がせき止められる現象が考えられます。川がせきとめられると、上流側で浸水被害が発生する可能性があります。
さらに、川をせき止めている土砂がくずれた場合、たまった水が土砂とともに一気に流れ出し、下流側の地域で土石流などが発生する可能性があります。