身を守るためにできることは?
土砂災害から身を守るためには、日ごろから災害にそなえておくことが大切です。事前に避難所をかくにんしたり避難行動を考えるなどして、しっかり準備しておきましょう。
自宅や避難所、地域のあぶないところをかくにんしよう
ハザードマップを用いて、以下の順番で自宅や避難所、地域のあぶないところをかくにんしましょう。
ハザードマップは、お住まいの地域の市町村で配布しています。お父さんやお母さんに相談して入手しましょう。
土砂災害が発生する前には、以下のような前兆現象が起きることが多いと言われています。ハザードマップで示されているあぶないところ以外にも、地域で土砂災害の前兆現象がよく見られるところを調べておきましょう。
避難グッズをそろえよう
避難をするときには、以下に示すような、カッパや懐中電灯など、様々な荷物が必要です。これらの荷物を日ごろから用意しておきましょう。
非常持ち出し品リスト
連絡先をかくにんしよう
地域のあぶないところを調べたり、避難グッズをそろえたりした後は、災害時に家族や親戚と連絡がとれるように、携帯電話の番号や家族の会社の電話番号を調べておきましょう。
避難しよう
土砂災害から身を守るために重要なことは、早めの避難です。お父さんやお母さんと相談し、安全な場所に避難しましょう。
避難する際に、万が一、がけ崩れが発生した場合、すぐにがけや山からはなれましょう。また、土石流が発生した場合は、土砂の流れる方向にたいして直角ににげましょう。
がけ崩れからのにげ方
土石流からのにげ方
避難所に向かうときに、土砂災害などで避難所までの道のりが断たれてしまうかもしれません。また、夜中に急に激しい雨がふったときなど、避難が難しい場合があるかもしれません。そのような場合は、無理に避難所に向かわず、山ぎわや川沿いを避けて、より高い場所やがんじょうな建物に避難することも考えましょう。
家から出ることが難しい場合は、家のなかのなるべく安全なところに避難しましょう。
あなたは2階建ての家に住んでいるとします。
つぎのうち家のなかで最も安全だと考えられる場所はどこでしょう?
- ①1階の山側
- ②1階山側の反対側
- ③2階の山側
- ④2階山側の反対側
正解は【④2階山側の反対側】です。
土砂災害が発生したとき、多くは建物の1階が被災しています。また、2階に避難したとしても、山側は被害を受ける可能性があります。家のなかで避難する場合は、できるだけがけや山からはなれた、より高いところに避難をしましょう。