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トークセッション「考古学者と語る 間(あいだ)」
奈良ゆかりのアーティスト交流プログラムvol.1「‐間(あいだ) のこと‐RIMI TAKAGAKI」を深めるためのトークセッションです。
異なる分野を専門とする方を招き、アーティストとテーマについて語ります。今回はアーティスト高垣リミ本人の希望により、考古学の専門家で住職の前園実知雄氏をお迎えします。
アーティストと考古学者の「間」にまつわるお話です。お楽しみに。
●前園実知雄プロフィール
1946年愛媛県生まれ。同志社大学文学部卒業。69年奈良県立橿原考古学研究所勤務。太安萬侶墓、藤ノ木古墳、法隆寺、唐招提寺など多くの発掘調査を行う。81~83年の二年間、中国へ留学。 98年同研究所資料室長を経て、現在奈良芸術短期大学特任教授、奈良県立橿原考古学研究所指導研究員、真言宗豊山派法蓮寺(愛媛県)住職、美術にも造詣が深くユニークな発想の持ち主。
「‐間(あいだ) のこと‐RIMI TAKAGAKI」について
私たちの身の周りには、さまざまな境界があります。たとえば「大人」と「こども」、「内」と「外」など時間、空間や概念など、あらゆるものに境界があります。特に「亡くなってしまった人」「生き残った人」、というような生死の境界を目の当たりにしたとき、その境界線をひくのは誰なのか、なぜ?と自問する人も多いのではないでしょうか。高垣リミは、間について、境界について問いかける作品を作っています。
文化村では、アーティストが追求するテーマに添って、ワークショップや、トークセッション、作品制作の公開など来訪者が様々な視点からアプローチできる取り組みを行っています。
高垣の感性を通して、間のことについて一緒に考えてみませんか。
●高垣リミのプロフィール
1964年、石川県金沢市出身、金沢美術大学美術学科彫刻専攻卒業。大学時代の同級生、彫刻家・高垣勝康との結婚で、勝康の生家である奈良県橿原市に住みます。出産を機に石彫から転向、漆に魅かれます。漆器の制作過程で、漆の不純物を取り除く際に使用され廃棄される綿と出会い、試行錯誤を重ね、現在の制作法に到達しました。漆を含んだ綿は短時間で硬化するため、作品制作は時間との勝負。硬化という容赦のない現象との対峙が作品の力強さとなって表れるのかもしれません。
【奈良ゆかりのアーティスト交流プログラムとは】
なら歴史芸術文化村(=文化村)では、さまざまなアーティストの交流プログラムを実施しています。
奈良ゆかりのアーティスト交流プログラムは、奈良出身、在住または、奈良を拠点に活動するアーティストを紹介します。奈良に関わりを持つアーティストの表現活動には奈良の魅力、問題点などアーティストが独自の視点から捉えた奈良が内在します。そして、アーティストそれぞれが追及するテーマや提起する問題に触れることは、自分自身や社会などに対して、新たな気づきを得ることにつながるでしょう。
このプログラムは、作品展示、公開制作、ワークショップなど、アーティストとじかに出合い、交流することを通して、奈良を再発見するとともに、「もっと作品を観てみよう」「自分も創ってみよう」とアートを身近に感じ楽しむことを目的にします。
イベント概要
日時
2022年6月26日(日)
時間(詳細)
13:30~15:00
会場
芸術文化体験棟3階セミナールームAB
講師
前園実知雄 高垣リミ
料金
無料
定員
40名(先着順)
申し込み
受付を終了しました。
主催
なら歴史芸術文化村