奈良ゆかりのアーティスト交流プログラムvol.1「‐間(あいだ) のこと‐RIMI TAKAGAKI」を深めるためのワークショップです。
今まで自分が見た風景や光景、記憶などを、プラスチックの透明半球を眼に見立て、マーカーや絵の具で描いたり、ビーズなどを接着して造形します。まぶたも奈良産のヒノキのカンナ屑を活かして創ります。(当初は紙粘土で作成する予定でしたが、変更になります)
※作品はお持ち帰りいただけます。
※3時間のワークショップです。休憩をとりながらすすめます。
●高垣リミのプロフィール
1964年、石川県金沢市出身、金沢美術大学美術学科彫刻専攻卒業。大学時代の同級生、彫刻家・高垣勝康との結婚で、勝康の生家である奈良県橿原市に住みます。出産を機に石彫から転向、漆に魅かれます。漆器の制作過程で、漆の不純物を取り除く際に使用され廃棄される綿と出会い、試行錯誤を重ね、現在の制作法に到達しました。漆を含んだ綿は短時間で硬化するため、作品制作は時間との勝負。硬化という容赦のない現象との対峙が作品の力強さとなって表れるのかもしれません。
「‐間(あいだ) のこと‐RIMI TAKAGAKI」について
私たちの身の周りには、さまざまな境界があります。たとえば「大人」と「こども」、「内」と「外」など時間、空間や概念など、あらゆるものに境界があります。特に「亡くなってしまった人」「生き残った人」、というような生死の境界を目の当たりにしたとき、その境界線をひくのは誰なのか、なぜ?と自問する人も多いのではないでしょうか。高垣リミは、間について、境界について問いかける作品を作っています。
高垣の作品を通して、間について考えてみませんか。
【奈良ゆかりのアーティスト交流プログラムとは】
なら歴史芸術文化村(=文化村)では、さまざまなアーティストの交流プログラムを実施しています。
奈良ゆかりのアーティスト交流プログラムは、奈良出身、在住または、奈良を拠点に活動するアーティストを紹介します。奈良に関わりを持つアーティストの表現活動には奈良の魅力、問題点などアーティストが独自の視点から捉えた奈良が内在します。そして、アーティストそれぞれが追及するテーマや提起する問題に触れることは、自分自身や社会などに対して、新たな気づきを得ることにつながるでしょう。
このプログラムは、作品展示、公開制作、ワークショップなど、アーティストとじかに出合い、交流することを通して、奈良を再発見するとともに、「もっと作品を観てみよう」「自分も創ってみよう」とアートを身近に感じ楽しむことを目的にします。