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「ー間(あいだ)のことー RIMI TAKAGAKI」
開催期間
2022年6月1日(水)~6月26日(日)(休館日:月曜日 )
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申込不要無料
なら歴史芸術文化村では、奈良出身、在住など奈良にゆかりのあるアーティストを招き、アーティストが追求するテーマに添って来村者が様々な視点からアプローチできる、奈良ゆかりのアーティスト交流プログラムを行っています。交流の一つとして、アーティストの作品展示を行い、その感性に触れてみたいと思います。
第1弾は、奈良県橿原市在住の高垣リミを紹介します。
私たちの身の周りには、さまざまな境界があります。たとえば「大人」と「こども」、「内」と「外」など時間、空間や概念など、あらゆるものに境界があります。特に「亡くなってしまった人」「生き残った人」、というような生死の境界を目の当たりにしたとき、その境界線をひくのは誰なのか、なぜ?と自問する人も多いのではないでしょうか。高垣リミは、間について、境界について問いかける作品を作っています。
高垣の作品を通して、間について考えてみませんか。
●高垣リミのプロフィール
1964年、石川県金沢市出身、金沢美術大学美術学科彫刻専攻卒業。大学時代の同級生、彫刻家・高垣勝康との結婚で、勝康の生家である奈良県橿原市に住みます。出産を機に石彫から転向、漆に魅かれます。漆器の制作過程で、漆の不純物を取り除く際に使用され廃棄される綿と出会い、試行錯誤を重ね、現在の制作法に到達しました。漆を含んだ綿は短時間で硬化するため、作品制作は時間との勝負。硬化という容赦のない現象との対峙が作品の力強さとなって表れるのかもしれません。
作品
メイン〈東と西の間〉2015年
下左から〈アカメかえる〉2013年 〈カグツチ〉2019年 〈ふたつの河〉2018年
【奈良ゆかりのアーティスト交流プログラムとは】
なら歴史芸術文化村(=文化村)では、さまざまなアーティストの交流プログラムを実施しています。
奈良ゆかりのアーティスト交流プログラムは、奈良出身、在住または、奈良を拠点に活動するアーティストを紹介します。奈良に関わりを持つアーティストの表現活動には奈良の魅力、問題点などアーティストが独自の視点から捉えた奈良が内在します。そして、アーティストそれぞれが追及するテーマや提起する問題に触れることは、自分自身や社会などに対して、新たな気づきを得ることにつながるでしょう。
このプログラムは、作品展示、公開制作、ワークショップなど、アーティストとじかに出合い、交流することを通して、奈良を再発見するとともに、「もっと作品を観てみよう」「自分も創ってみよう」とアートを身近に感じ楽しむことを目的にします。