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文化村クリエイション vol.1 黒田大スケ
開催期間
2022年3月21日(月・祝)~5月8日(日)(月曜休館)
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申込不要無料
「文化村クリエイション」1人目のアーティストとして、黒田大スケを招聘します。
冬に予定する作品展示に向けて、スタジオ303を拠点にリサーチと制作を進めていきます。期間中は原則、スタジオを公開しています。そのまなざしや手つき、揺れる思考に触れに、ぜひスタジオへいらしてください。
【アーティストステートメント】
私は、社会において無視され見えない幽霊のような扱いを受ける存在に着目し、リサーチを通じて輪郭をとらえ、姿を与えるように作品を制作してきました。今回の奈良での取り組みは、歴史からこぼれた、ありふれた(古くもなく、新しくもなく、珍しくなく、美しくもない、まるで私のような)遺物を見出し光を当てることで、文化や芸術の価値を規定する社会が裏返ったような空想の物語を示したいと考えています。
奈良あたりには大昔に湖があったという話がありますが、干上がった湖の底に立てば、かつてなみなみと湛えられた水を思わざるを得ないように、見えないものをみることが私の作品制作の根幹にあります。今回私は、例えばその湖に潜るようにリサーチと作品制作を進めていきます。
—黒田大スケ
【文化村クリエイションとは?】
なら歴史芸術文化村では、様々なアーティスト交流プログラムを行っています。
「文化村クリエイション」では、先進的な取り組みを行う多様な分野のアーティストを招き、文化村の芸術文化体験棟 スタジオ303を拠点にリサーチと制作を進め、最終的に作品発表を行います。
リサーチで吸収した種が、どのように芽を出し花ひらくのか、その過程には作品に必ずしも表れないたくさんの発想のかけらがあります。スタジオでの活動や試行錯誤の痕跡を公開することで、来訪者がアーティストに出会い、その思考に触れられる場の創出を試みます。
*アーティストトークを開催します!
日程:5月1日(日)11:30-12:30
会場:芸術文化体験棟3階 交流ラウンジ
申込不要
【プロフィール】
黒田 大スケ Daisuke Kuroda
1982年、京都府生まれ。広島市立大学大学院博士後期課程修了。彫刻家、橋本平八の研究で博士号取得。作品制作の他に展覧会の企画運営もてがける。アーティスト・コレクティブ「チームやめよう」主宰。現在、関西を拠点に活動。彫刻に関するリサーチを基に、近代以降の彫刻家やその制作行為をモチーフとしたパフォーマンス的要素の強い映像を制作、シリーズとして展開している。主な近年の展覧会に、「どこかで?ゲンビ」 and DOMANI @広島「村上友重+黒田大スケ in 広島城二の丸」(2022)、「対馬アートファンタジア2020-21」対馬市,長崎(2021)、個展「祝祭の気配」トーキョーアーツアンドスペースレジデンシー,東京(2021)、「未然のライシテ、どげざの目線」京都芸術センター(2021)、個展「不在の彫刻史2」3331 Arts Chiyoda、東京(2019)、「瀬戸内国際芸術祭2016」小豆島旧三都小学校,香川(2016)など。
黒田大スケ WEBサイト↓
https://sites.google.com/view/daisuke-kuroda/home
*下部画像はすべて過去作品
(左)《縄文、弥生、推古、白鳳、天平、平安、鎌倉、南北朝、室町、戦国、戦後各時代の石の語り》2013
(中)《東城戸町の風》2016
(右)《彫刻に聞く》2017
下記詳細リンクにて、黒田氏が執筆する滞在記録がお読みいただけます。
https://sites.google.com/view/bunkamura-kuroda-note/