角まできちんと仕上がった壁
ちゃんと伝わりましたね
両親と3人で大和郡山市から参加したSちゃん(小3)は「塗るの楽しかった。またやってみたい!」とノリノリ。
日本の気候風土に合った自然素材の左官壁が見直され始めたとはいえ、「左官」という言葉の意味さえ知らない若い世代もいます。
「知ってもらうことが技術の継承につながる」。そんな中村氏の思いが、伝わった気がするこの日のワークショップでした。
五感で感じる体験から文化財への理解が深まり、新たな視点が生まれる…。
文化村では左官体験をはじめ、今後も多彩なワークショップが展開されます。
<プロも学ぶ修復講座>
左官体験の日、歴史的建造物修復工房では週末ごとの連続講座「奈良県文化財建造物保存修復講座」も開かれていました。
受講生はプロの左官のみなさん。通常の技術に加え、文化財の修理技術者に求められる知識や技術を学びたい、という意欲。素晴らしいですね!
東京から通う受講者は「1300年を超える長い年月、大切に培ってきた技術を学べるところなんて、世界中探したって、ほかにはないんじゃないかな」と話してくれました。