滞在アーティスト誘致交流事業 文化村AIR

 

 “アートが社会をつなぐプラットホームになる”とともに、県民をはじめ多くの方々に文化芸術への関心を高めていただくことを目的とする取組です。

「文化村AIR」では、全国から広く公募した中から、選考委員が選定したアーティストを招へいします。奈良の豊かな歴史・芸術・文化を体験し、また、地域との交流を深めながら、アーティストならではの新しい視点と切り口で表現する作品の制作・発表を行います。

予告

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            チラシ画像

                                       展覧会ちらしはこちら

 

        綿々とにはたづみ  大槻 唯我

 

 

        会 期 2024年11月16日(土)~2024年11月27日(水)

        休館日 月曜日

        時 間 10:00~17:00

        会 場(同時開催)

            なら歴史芸術文化村芸術文化体験棟3F スタジオ302

            Art space TARN 奈良県天理市川原城町326-1 (天理本通り商店街内)

 

 

 

       私は制作において、自分の足で歩くことを大切にしている。写真は視覚芸術に他ならないが、

       「見る」ということには、気づき、考え、知り、感じるということが含まれているように思う。

       そして、その土地の植物や町の匂いをかぎ、光や踏みしめる土地の質感を肌で感じ、動物や人の

       生活の音を聞きながら、唇に触れる空気を吸い込む。それらが作品に還元されていく。

       そもそも、ずっと長い間、人は歩いて移動してきた。車や鉄道はとても便利だけれど、そうやっ

       て移動することで見落としてしまうものが、私たちの心に留まらずに零れ落ちていくものがたく

       さんある気がしている。

       AIR がはじまって3週間が過ぎ、場所が徐々に立ち上がってきた。古代から中世、現在へと繋が

       る古い道を歩いていると、澄んだものやよきものだけが湧き出ているのではなく、生にまつわる

       卑俗なもの、厭わしいこともすべて包含して、営みが綿々と続いてきたことをひしひしと感じる。
       そして、かつて奈良盆地が水を湛えていたということ、そこから時を経て古代の人々が、時に日

       本海を越え大和川を遡り、閉じられた地形でありながら外界に開かれたこの地に来ていたという

       ことにも強く惹かれる。また、長い時間が堆積し、交錯するこの盆地を眺めていると、「私たち

       はどこから 来て、どこへ行くのか」という、アートにお ける大きなテーマのひ とつでもある問

       いが、思い起こされる。

 

 

 

 

 

大槻 唯我Yuiga Ohtsuki
1990年生まれ。2023年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現 専攻博士後期課程修了。
被写体となる土地の詳細なリサーチ、フィルドワークに基づいた写真作品を制作している。主なコンセプトは、「風景ではなく場所を撮る」、

「思考する隙問を提供する」、「死から生を捉え直す」 最近では、現代の自然との関わりや過疎の進む行方についてのリサーチを重ね国内外

のレジデンスに参加し活動のばを広げている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーカイブ

 

 

令和5年度滞在アーティスト 杉原信幸×中村綾花

■滞在期間

リサーチ期間   :2023年9月21日~10月10日

制作 成果発表期間:2023年11月10日~12月10日

 

 

記録動画  ■記録集 2冊組  

           A テキストを中心に構成    B 日々の記録、記録写真

 

 

令和4年度滞在アーティスト 中尾美園(前期)大西健太郎(後期)

■滞在期間

前期:2022年8月2日~9月26日

後期:2022年10月1日~12月18日

 

記録動画  記録集