なら歴史芸術文化村では、イタリアのレッジョ・エミリア・アプローチを参考に、「創造」と「共同(協同)」をはぐくみ、一人ひとりの発想と個性を尊重するプログラムを行っています。まずは創設者の一人、ローリス・マラグッツィの詩からご覧ください。
子どもには
100とおりある。
子どもには
100のことば
100の手
100の考え
100の考え方
遊び方や話し方
100いつでも100の
聞き方
驚き方、愛し方
歌ったり、理解するのに
100の喜び
発見するのに
100の世界
発明するのに
100の世界
夢見るのに
100の世界がある。
子どもには
100のことばがある
(それからもっともっともっと)
けれど99は奪われる。
学校や文化が
頭とからだをバラバラにする。
そして子どもにいう
手を使わずに考えなさい
頭を使わずにやりなさい
話さずに聞きなさい
ふざけずに理解しなさい
愛したり驚いたりは
復活祭とクリスマスだけ。
そして子どもにいう
目の前にある世界を発見しなさい
そして100のうち
99を奪ってしまう。
そして子どもにいう
遊びと仕事
現実と空想
科学と想像
空と大地
道理と夢は
一緒にはならないものだと。
つまり
100なんかないという。
子どもはいう
でも、100はある。
墨や和紙など奈良の素材を使ったアートプログラムを実践。
作品制作や観察などをテーマにした多彩な内容で、使うのは奈良ゆかりの和紙、墨などの他、落ち葉などの自然の素材も予定。
「自ら学び、考え、判断して行動する」、つまりは「生きる力」の土台づくりになることを願っています。
開村に先駆けて「光と和紙のワークショップ」を開催しました。
2021年1月にアートプログラムのプレイベントを開催。まずは永渕先生が子どもたちに「光」について質問した後、木と和紙の関係を説明していよいよ実験タイムへ。子どもたちは紙と光をテーマに、さまざまな種類の和紙やライト、虫めがね、顕微鏡、プロジェクターなどの道具を使って試行錯誤を繰り返し、自由に観察と創作を行いました。和紙をちぎってみる、くしゃくしゃにしてみるというだけでもさまざまな発見があり、予定時間が過ぎてもまだやりたいと取り組む姿が目立ちました。