吉野葛の餡がほうれん草の甘味を引き立てる

大和寒熟ほうれん草ときのこの卵とじ 吉野あん掛け

トロトロの餡が素材を包み込み一体感が増す

大和寒熟ほうれん草は、食感が残る程度の炒め具合で、甘味を増した加減がベスト。だしの旨味を閉じ込めた吉野葛がコーティングすることで、旨味の中に甘味が引き立つ。きのこと卵も一緒に食べることで、食感と味わいの複雑さが楽しめる。

祇園さゝ木

佐々木 浩さん

大和寒熟ほうれん草の甘味を引き立てるために、奈良の名産品でもある吉野葛のあんかけにしてみました。普通の卵とじも、あんかけ仕立てにすると品格が上がりますよ。

つくり方

1 大和寒熟ほうれん草はざく切りに、ブナシメジはほぐし、シイタケはスライスする。
2 (1)を強火で炒め、塩をふって味付けする。
3 しんなりしてきたら卵をよく溶いて加え、炒めながら全体をまとめる。器に盛る。※2
材料 (1食分)
  • 大和寒熟ほうれん草
  • 40g
  • ブナシメジ
  • 10g
  • シイタケ
  • 10g
  • 適量
  • 2個

A※1

  • だし
  • 180ml
  • 淡口醤油
  • 15ml
  • ミリン
  • 10ml
  • 少々
  • 水溶き吉野葛※3
  • 適量

※1
だしを温め、淡口醤油、ミリン、塩を加えて味を調える。水溶き吉野葛粉を加えてとろみをつける。

※2
仕上げにAをかける。

※3
吉野葛と水の比率は1:1。吉野葛は、片栗粉でも代用できる。