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天武天皇と持統天皇による功績というお話がありましたが、持統天皇とはどのような人物だったのでしょうか?
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前編で「大海人が天智天皇から皇位継承を持ちかけられる」というエピソードを話しましたよね。大海人は、皇位継承を断ることで命拾いするわけですが、これは妻である持統天皇からのアドバイスだったといわれています。後に、大海人と一緒に吉野に隠棲し、壬申の乱も一緒に乗り切るわけですから、聡明で我慢強く、先見の明を持った女性だったのでしょう。
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なるほど。であれば天武天皇も安心して皇位を引き継ぐことができたでしょうね。
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そう思います。天武天皇亡き後、孫の文武天皇とともに政治を引き継ぎ、天武天皇の悲願だった大宝律令や藤原京を完成させました。日本の歴史上初の法治国家の成立は、天武・持統という夫婦による功績なのです。
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夫婦の悲願でもあった藤原京ですが、史跡などのおすすめはありますか?
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橿原市に藤原宮跡があり、最近、門の跡と思われる跡柱が発掘されました。また橿原市の本薬師寺は、もともと持統天皇が病気になったときに天武天皇が治癒を願って建てたものです。藤原宮跡も本薬師寺も、周辺は自然豊かなスポットなので、散歩がてらに訪れてみてほしいですね。
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