地図といって何が思い浮かびますか?
駅前の案内図、店の案内図、それとも国土地理院の2万5千分の1地図?
多くの地図に共通しているのは、道路、公共の建物やその名称、地域の名称が描かれていることです。誰が見ても分かるように難しい地名にフリガナが付いているものもあります。
地図や案内図にはたくさんの情報が盛り込まれています。地図は見るものより読むものとよく言われるように、地図を見ているとその場所に行ったことが無くても、その土地の様子がよく分かります。国土地理院の2万5千分の1地図は、「地形図」と呼ばれるとおり、等高線や崖、岩などの記号によって詳しい地形が記載されています。地図から山の形や川の流れを読み取り、そこを通る道の経路や傾斜などを追いながら風景を想像したり、実際に歩いたりすることはその土地の風土に親しむ素晴らしい助けとなることでしょう。
地図だけではありません。例えば奈良県の地図を見ていると、古墳やお寺、古道がとても多いことが分かります。それだけ昔は偉い人が住んでいて栄えていたこと、人の行き来が多かったことなどが分かってきます。皆さんもこのサイトのウォークルートの地図を片手に史跡、遺跡、大和路を堪能してみてはいかがですか?
きっと楽しい観光ができることでしょう。
平成21年3月
国土地理院近畿地方測量部地理空間情報管理官
浦部 朴郞