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奈良の歩き方新提案 奈良盆地周遊型ウォークルート

河合町のウォークルート概要

ルートの南半分は馬見丘陵公園内を通り、ゆったりと散策することができます。馬見丘陵公園内には大小様々な古墳が点在し、四季折々の花や鳥の鳴き声なども楽しむことができます。馬見丘陵公園緑道エリアの北端には河合町中央公民館、河合町役場があります。河合町中央公民館には文化財展示室があり、馬見丘陵公園内のナガレ山古墳をはじめ、町内の各遺跡からの出土品や近世近代の民具を展示しています。河合町役場は、大正12年に建てられた旧豆山荘の故地であり、旧豆山荘の庭園を散策することもできます。池部駅以北は丘陵を下り平坦地を歩くルートです。飛鳥時代に創建された長林寺や大塚山古墳群、廣瀬神社など多くのみどころがあります。ルートの最北端は大和川に行き着き、橋を渡って斑鳩町へと続きます。

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馬見丘陵公園中央南口付近~斑鳩町境まで約6.4km
高低差ほぼ平坦

河合町パートみどことガイド概要

ナガレ山古墳

前方部を南に向けた墳丘長105mの前方後円墳です。昭和50年から51年にかけて土砂採取のために一部が壊されました。昭和51年12月に国の史跡に指定され保存されました。昭和63年度から整備事業が実施され、発掘調査の成果に基づき、東側半分は埴輪列と葺石を復元し、約1600年前の古墳築造時の様子を再現しています。西側半分は古墳が土に覆われた現在の姿で整備しています。墳頂に立つと1600年前と後の姿を見比べることができます。ナガレ山古墳の後円部頂上は馬見丘陵公園内の最も高い場所です。東には奈良盆地を一望でき、大和三山や三輪山、南には吉野、大峯山系の山々、西には金剛山、葛城山、二上山を望むことができます。 発掘調査で円筒埴輪の他、様々な種類の埴輪や鉄製品、石製品、土製品、土師器、須恵器などが出土しており、これらは河合町中央公民館文化財展示室で見ることができます。

【住所】 北葛城郡河合町佐味田
【TEL】 0745-57-2271 河合町教育委員会事務局 教育部生涯学習課 

池上古墳

馬見丘陵公園北エリアの東部にある帆立貝形古墳で、墳丘の長さは92m、後円部直径80.6m、前方部幅32m、前方部長11.4mを測ります。周囲には周濠と外堤が巡っています。乙女山古墳とともに典型的な帆立貝形古墳として知られています。周濠部を散策することができ、大きな後円部に比べて短く低平な前方部を観察することができます。

【住所】 北葛城郡広陵町大野
【TEL】 ―

河合町中央公民館

国指定史跡の佐味田宝塚古墳・ナガレ山古墳・乙女山古墳・大塚山古墳群をはじめ、河合町内の遺跡から出土した遺物が展示されています。展示の中心はナガレ山古墳の埴輪や玉類、鉄製品等ですが、約15,000年前の旧石器時代から中世にいたるまでの各時代のものがあり、中には数十万年前の旧ゾウの化石も展示されています。民具展示室では、河合町内で用いられてきた近世近代の農具や生活用具などが展示されています。 秋の文化祭開催期間中には企画展示が行われ、最新の発掘調査成果や新しく収蔵された資料が公開されます。 企画展開催期間中以外の見学を希望される方は、事前に河合町生涯学習課までご連絡ください。  
◆休館日:年末年始 月曜日  
◆入館料:無料

【住所】 北葛城郡河合町池部二丁目13番1号
【TEL】 0745-57-2271 河合町教育委員会事務局 教育部生涯学習課 

長林寺

 鎌倉時代の史料に聖徳太子建立の四十六箇寺の一つであり、推古天皇の願いにより建立されたと伝えています。昭和62年・63年の発掘調査の結果、聖徳太子が活躍した7世紀初頭頃には小さな建物があった可能性はありますが、三重塔や金堂、講堂など七堂伽藍が整ったのは7世紀後半と考えられます。たくさん出土した瓦の中に「長倉寺瓦」とヘラ書きされた丸瓦があり、長林寺が「長倉寺」とも呼ばれていたことを示すとともに、長林寺の所在地の「穴闇(なぐら)」は、もとは「長倉」であったことがわかります。 長林寺は何度も火災に遭い、室町時代には「観音堂」と呼ばれる建物があるだけでした。現在の長林寺は江戸時代の正徳4年(1714年)に矢田村の發志院の古篆(こてん)和尚が再興したお寺で、現在の本堂は文久元年頃の建立と見られています。 拝観を希望される方は、事前に河合町生涯学習課までご連絡ください。

【住所】 北葛城郡河合町穴闇
【TEL】 0745-57-2271 河合町教育委員会事務局 教育部生涯学習課 

大塚山古墳群

前方後円墳の大塚山古墳・城山古墳・中良塚古墳(高山塚1号古墳)前方後円墳)、方墳の九僧塚古墳、円墳の丸山古墳・高山2号墳(高山塚2号古墳)・高山3号墳(高山塚2号古墳)・高山4号墳(高山塚4号古墳)の計8基の古墳があり、「大塚山古墳群」として一括で国指定史跡となっています。この古墳群は5世紀中頃から6世紀初頭にかけて造られました。現状では判然としませんが、大塚山古墳との間には谷地形があり、中良塚古墳の西側にある高山2・3・4号墳とともに、大塚山古墳群内での一支群を形成していたようです。

【住所】 北葛城郡河合町川合、穴闇
【TEL】 0745-57-2271 河合町教育委員会事務局 教育部生涯学習課 

大塚山古墳群 大塚山古墳

大塚山古墳は前方部を南に向けた前方後円墳で、墳丘長は197mを測り、河合町で最大の古墳です。墳丘は三段に築かれており、墳丘の周囲には濠と堤が巡り、最近の発掘調査で堤の外側にも濠状の地形が巡ることがわかってきました。後円部墳頂には窪地があり、かつて石材も散乱していたことから、埋葬施設は竪穴式石室と推定されます。また、前方部墳頂には明治40年(1908)に行われた軍隊の大演習に際し明治天皇の野立所となったことを示す石碑が建てられています。 出土した埴輪の特徴などから5世紀後半に造られたと思われます。被葬者は不明ですが、大和川の水運と密接な関わりを持った人物と考えられます。 県道を挟んで西側にある九僧塚(くそうづか)古墳は大塚山古墳の主軸に並行する一辺30mほどの方墳で、大塚山古墳に伴って計画的に配置された副葬品埋納用の墳丘と考えられます。

【住所】 北葛城郡河合町川合
【TEL】 0745-57-2271 河合町教育委員会事務局 教育部生涯学習課 

廣瀬神社(廣瀬大社)

『日本書紀』天武天皇4年(675)条に記事が見られる廣瀬神社は、奈良盆地の多くの河川が合流して大和川となる「川合」に位置しています。社伝では崇神天皇の時代に龍神のお告げがあり、一夜にして池が陸になり橘が生い茂ったので龍神を祭ったのが始まりとされています。祭神は主神が大忌神(おおいみのかみ)の異名を持つ若宇加能売命(わかうかのめのみこと)で、水の神、水田を守る神、五穀豊穣の神として篤く信仰されています。現在に残る最古の建物は、正徳元年(1711)に造営された本殿です。この本殿は一間社春日造の様式をよく伝えるものとして、奈良県指定文化財(建造物)に指定されています。毎年2月11日に行われる砂かけ祭りは御田植祭で、砂を雨に見立ててかけ合い五穀豊穣を祈る祭りです。この祭りは河合町の歴史を考える上で重要なものとして、河合町指定無形民俗文化財に指定されています。

【住所】 北葛城郡河合町川合
【TEL】 0745-56-2065 廣瀬神社(廣瀬大社) 

定林寺

現在の定林寺は廣瀬神社の西側・城山古墳の北側にありますが、廣瀬神社に伝わる『和州廣瀬郡廣瀬大明神之圖』には現在とは別の場所に「定林寺」が描かれています。その位置は現在の定林寺より南約400mの宮堂遺跡ではないかと考えられます。 本堂は江戸時代初期の建築で、内部には多くの仏像が安置されています。そのうちの4体が町指定文化財に指定されています。 拝観を希望される方は、事前に河合町生涯学習課までご連絡ください。

【住所】 北葛城郡河合町川合
【TEL】 0745-57-2271 河合町教育委員会事務局 教育部生涯学習課   

佐味田宝塚古墳

佐味田宝塚古墳は、全長112mの前方後円墳です。馬見丘陵に分布する「馬見古墳群」の中でも、前方後円墳としては最古の古墳のひとつです。 明治14年に後円部頂上が発掘され、36面にものぼるとされる銅鏡をはじめ多くの遺物が出土しています。なかでも鏡背に4棟の建物の図像をあしらった家屋文鏡(かおくもんきょう)は古墳時代の建築を知る上で貴重な資料となっています。 昭和60年度に墳丘の範囲確認調査が実施され、墳丘の裾を巡る鰭付(ひれつき)円筒埴輪列が確認されました。盾、靫(ゆぎ)、蓋(きぬがさ)形等の形象埴輪も出土しています。これら出土した埴輪から、4世紀後半から5世紀初頭にかけて築造されたと考えられています。国指定史跡。
見学を希望される方は、事前に河合町生涯学習課までご連絡ください。

【住所】 北葛城郡河合町佐味田
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奈良県観光局ならの観光力向上課
〒630-8501 奈良市登大路町30番地
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※各ページの記載記事、写真の無断転載を禁じます。
※ウォーク中のけがや病気、事故等について発行者は一切の責任を負いかねます。
※交通ルールを遵守し、道路管理者等の指示に必ず従うと共に、各自の体力や時間に応じてご自分の責任で安全にウォークをお楽しみ下さい。
※Googleマップはあくまで参考情報です。正確なルート表示を保証するものではありません。
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