祭神は誉田別命(ほむだわけのみこと)・三筒男命(みつつおのみこと)です。 本殿は桁行2.7メートル、梁行0.9メートルの小さな社で見世棚造りの社殿2棟を1つの屋根に収めた3間社の流れ造りで珍しい社殿です。細部の絵模様や彫刻は極彩色の装飾で室町時代の作風です。県の指定文化財に登録されています。今も地域住民の方が新嘗祭・祈年祭・夏祭り等の伝統行事を守っています。 北東200メートルの所には「ヤンチャ狸のクロ」が住んでいたと伝わる素朴な地蔵堂があります。いたずら好きの狸のクロが、日頃からかわいがってくれたやさしい村人達の恩に報いるため、得意の「化かし」で戦から村を守ったという昔話が伝わります。 狸と村人の人情味ある話でほのぼのとした気分になります。