清滝は千光寺修験道の重要な行場であり、鳴川集落の入り口にあたる。滝側を此岸(俗界)、対岸を彼岸(仏の世界)とし、このあたりの参道沿いに多数の磨崖仏が彫られている。両岸の間に「勧請縄」が毎年大晦日に掛け替えられる。・八尺地蔵 清滝横の岩盤に刻まれた総高337cmの磨崖石仏で鎌倉中期の作とみられる。頭部は薄肉彫りで他の部分は線刻され、少し斜めにポーズをとった一般的な延命地蔵の姿をしている。・五尊仏このあたりは地蔵信仰が篤く、八尺地蔵の対岸に地蔵菩薩を中心に、左から阿弥陀如来、弥勒如来、地蔵菩薩、薬師如来、釈迦如来の五体の仏坐像が彫られている。その他に、貝吹き地蔵、法螺吹き地蔵、はらみ地蔵などの石仏がある。石仏群全体が町指定文化財。