なら歴史芸術文化村では、来村者のみなさんに文化財を身近に感じてもらうために、様々な体験プログラムを実施しています。
知ってる?建造物修復の現場(奈良県文化財保存事務所主催)
文化財修復・展示棟内の建造物修復工房では、奈良県の文化財保存事務所が文化財建造物の修理を行っています。体験プログラムでは普段は入ることのできない工房の中に入り、修理を手がける職員の解説のもと修理状況を見学することができます。また伝統的な大工道具などを実際に使う体験なども行っています。
また、文化財保存事務所が修理を行っている建造物の修理工事現場を見学するバスツアーを定期的に実施しています。
〈過去に実施した体験プログラムの例〉
・木工体験
・土壁塗り(左官)体験
・建築彩色体験
・鬼瓦づくり体験
・湿拓本体験
・瓦葺き体験
・檜皮葺き体験
・金属加工体験
・ミニ畳づくり体験
・金箔装飾体験
・檜皮採取作業見学
〈バスツアーで見学した場所の例〉
・多坐弥志理都比古神社本殿(奈良県指定文化財)
・万法寺本堂(奈良県指定文化財)
・法隆寺東院礼堂(国重要文化財)
・橿原神宮内旧織田屋形大書院・玄関(文華殿)(国重要文化財)
・金峯山寺二王門(国宝)
・長谷寺本坊土蔵(国重要文化財)
令和4年度「橿原考古学研究所の考古学教室」(奈良県立橿原考古学研究所監修)
令和5年度「考古遺物をつくってみよう」(奈良県立橿原考古学研究所監修)
文化財修復・展示棟 考古遺物修復工房では、奈良県の豊富な歴史文化資源への理解を深めることを目的に、奈良県橿原考古学研究所監修の体験プログラムを実施しています。
●令和4年度
・さわって!みがいて!黒塚古墳の三角縁神獣鏡
・古墳時代のレガリア装着と勾玉作り体験
・せん仏について知ろう
・古墳時代のレガリア~クリアソープでつくる石釧と勾玉
・銅鐸の不思議
・東乗鞍古墳のなぞをとく
●令和5年度
・古墳時代のネックレスをつくろう
・ミニチュア銅鏡をつくって映してみよう
「歴史文化体験イベント」(天理市主催)
文化財修復・展示棟内の考古遺物修復工房では、天理市教育委員会文化財課が考古遺物の復元作業を行っています。
工房内では定期的に、天理市の職員による体験プログラムを実施しています。
・ミニ古墳出土鏡をつくってみよう 鋳造体験
・オーブン粘土で勾玉を作ろう!
・蝋石で勾玉を作ろう!
・杣之内古墳群を歩く
屛風・衝立解体ワークショップ
屛風や衝立に使われている下張り文書を取り出す実践型のワークショップを実施しました。
装潢文化財の構造について理解を深め、反古(ほご)として使われてきた古文書を発見する過程を体験し、装潢文化財の修理についての理解へとつなげていくプログラムです。
修理技術者から直接教わりながら実物の屛風や衝立を解体するという貴重な経験となり、解体・整理作業を進めるなかで自然と参加者どうしの交流も生まれました。
〈令和4年度〉
日時:2022年12月27日(火)14:00~16:00
衝立の構造を学ぶ、衝立下張り文書の解体実践
会場:なら歴史芸術文化村 芸術文化体験棟3階 セミナールームA・B
講師:今田淳さん(株式会社文化財保存)
山田淳平(奈良県文化財保存課)
〈令和5年度〉
日時:2023年7月28日(金)屛風の構造を学ぶ、屛風の解体実演
8月4日(金) 下張り文書の解体実践
8月18日(金)古文書の整理作業
各回14:00~16:00
講師:今田淳さん・中村美葉さん(株式会社文化財保存)
主催:奈良県文化財保存課、なら歴史芸術文化村
協力:株式会社文化財保存(国宝修理装潢師連盟加盟工房)