令和7年度 文化村クリエイションvol.7
黒川岳さん、活動開始!
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石・岩・木材に関する情報大募集!
文化村クリエイションは、先進的な取り組みを行うアーティストを招へいし、制作・発表を行うと共に、創作の過程を開いていく試みです。
vol.7となる今回の招へいアーティストは美術作家の黒川岳さんです。
現在、滞在制作に向け、早速奈良県内のあちこちに足を運んでいます。
なお、奈良県の『石・岩』や『木樽』を中心にリサーチを進めており、関連情報をお持ちの方のご連絡をお待ちしております。
(詳しくは下記募集情報をご確認ください。)

■作家コメント
奈良に訪れるたび、私はこの土地の持つ不思議な「時間」に魅了されてきました。
今立っている所から自分の体が果てしなく遠い昔へと繋がっていくような感覚。あるいは、そんな遥か彼方の時間がふと自分の直ぐ目の前に現れるように感じることもあります。この大地や自然環境、そしてそこに生きる人々の暮らしの積み重なりが、この言語化しきれない時間感覚を生み出しているのだと思います。
奈良の地で滞在制作をする機会をいただいたからには、この土地ならではの人や歴史、自然の連環の内に少しでいいから自分も混ぜてもらえるようにと願います。きっと、制作活動はそのための自分なりの方法なのです。
はっきりとした姿形を持たず掴み難いけれど、確かにそこにある。この土地に身を置いた作業を通して、奈良ならではの「時間」と向き合っていきたいと思います。
■募集情報
①彫っても良い大きな石・岩
サイズ:人の背丈以上
山を持っている方、大きな庭石を捨てたい方、大歓迎!
②樽制作用の木材でご協力いただける方
特にスギやヒノキだと大変助かります!
該当情報をご提供いただける方は下記リンク先のメールアドレスまでご連絡ください。
黒川岳さんのメールアドレス
■開催概要
滞在期間:2024年7月中旬~9月下旬
開催場所:なら歴史芸術文化村 芸術文化体験棟3階スタジオ ほか
*詳細は文化村ホームページやSNSにて随時お知らせいたします。
■作家略歴
1994年島根県生まれ。京都府在住。2016年東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業、2018年京都市立芸術大学大学院彫刻専攻修士課程修了。
自らの体をもって様々な物・事にきちんと触れる(触れようとする)ことの喜びや不思議さ、難しさなどと向き合いながら、その時々に扱う素材や対象と関わる方法を見出し、あるいはそれらを見出そうとするプロセス自体に着目して作品制作を行っている。
過去の主な個展に「el cielo y el desierto están haciendo empanadas」(FINCH ARTS、2023年)「甕々の声」(アートラボあいち、2021年)、グループ展に「バグスクール:野性の都市」(BUG、2024年)、「美しいHUG!」(八戸市美術館、2023年)などがある。令和5年度京都市芸術文化特別奨励制度認定者。
■過去作品
『石を聴く』

撮影:鈴木陽介
『甕々の声』

撮影:三浦知也
黒川岳さんのウェブサイトはこちら