植栽ワンポイントサポート

馬見丘陵公園ワークショップの内容から、植栽や園芸に関するQ&Aや花壇の手入れの仕方などの情報を抜粋してまとめました。

Q.肥料を土に混ぜるのと、土の上に撒くのと、何が違うの?

肥料は大きく分けて有機肥料、化学肥料に分かれます。基本的に有機肥料は、土の中の微生物により分解され効果が現れ、化学肥料は、水に溶けて効果が現れます。有機肥料は土の上に撒く事も可能ですが、本来の効果は少し弱まります。しかし、マルチングとして除草効果や保温、美化(見た目)の効果があり、最終的には有機物なので土に還ります。化学肥料の細かい粒剤の場合は、土に混ぜた方が良いです。
また、肥料の深さは植える植物により異なります。ポット一つ単位で考えますと、入っている土の2倍の体積分を耕し、そこに肥料を混ぜれば良いでしょう。基本的にはどんな植物でも、肥料が直接根に当たらないようにします。

①混ぜ込む肥料(元肥)

植物を花壇や鉢に植える場合に、植える土にあらかじめ肥料を混ぜ込む方法です。土に肥料を混ぜられるタイミングは、植付と植替えの時だけなので、長期間効果が持続する緩効性肥料か、有機質ベースの遅効性肥料を使用します。

②かける肥料

水に薄めたり、またそのままで水をやるように肥料を土にかける方法です。追肥としてやる場合が多く、水やり代わりにやることができるので手軽です。水やり代わりにやったりするので、肥料の成分が流れ出やすいという欠点があります。

③置く肥料(置肥)

土表面に置く方法で、追肥として利用します。この方法は固形でだんだんと溶けていって、最終的には肥料がなくなります。溶けきると肥料が切れたということなので視覚的に分かりやすいです。鉢花、観葉植物などの鉢物によく利用される方法です。

④埋める肥料

土の表面に埋め込む方法です。置肥と異なり、全体から肥料の成分が土に溶け出すので、油かすなどの固形肥料などは表面におくだけでは発酵してたくさんかびが生えて虫が寄ってくるので、それを防止するために表面に埋めます。