みんなでつくり、楽しむ なら四季彩の庭
馬見丘陵公園ワークショップの内容から、植栽や園芸に関するQ&Aや花壇の手入れの仕方などの情報を抜粋してまとめました。
How to
FAQ
植物には、寒さに強い植物と弱い植物があります。寒さに強い植物を「耐寒性植物」、夏の暑さに植物を「耐暑性植物」といいます。
ハイビスカスなどの熱帯植物は熱帯地域で育成する植物で、奈良県で冬を越すのは難しい「非耐寒性植物」と考えてください。熱帯植物以外でも、ゴシキトウガラシやパープルファウンテングラスのように、本来は宿根草でも非耐寒性植物のため1年草扱いする植物は沢山あります。非耐寒性植物は1年草とみなして、次の年は新たな苗を購入する方が簡単ですが、ここでは非耐寒性植物が冬越しする方法について紹介します。
冬の間は室内(10℃以上)の暖かい環境に移動させます。取り込む時期は10~11月です。霜が当たらないようであれば、軒下でも構いません。株が大きい場合は、この時期に剪定もします。苗を周りの土ごと掘り起し、コンテナに植え替えます。室内に入れっぱなしにすると湿気がこもりやすいので、空気が淀まないように換気をし、天気の良い日は日光に当てましょう。水やりは控え気味にします。朝の最低気温が10℃以上(霜が降りない)になる4~5月には外に出しても大丈夫です。
どうしても屋外で冬越しをさせたい場合は、株元にマルチングをし、霜にあたらないようにビニールシートや不織布などで囲みましょう。日中はビニールシートを外して日光に当てましょう。
カンナなどの球根類(春植え球根)は、花期が終わったら地上部を切り離して球根を保存します。朝の最低気温が10℃以上(霜が降りない)になる4~5月に植え付けます。ジンジャー、カンナ、カラー、球根ベゴニア、アマリリス、ダリアなどの球根は、極端な乾燥は避け、バーミキュライトやオガクズに保存(3~5℃)しましょう。