御所から五條にかけて葛城山麓を南北に走る県道30号線は、美しい自然を楽しみながら地産地消のグルメなどが味わえる観光エリアとして人気を集めています。その街道のちょうど中間あたり、県道から少し入ったところに建つログハウスが、今回ご紹介する「ばあく」のレストラン。ここでは、自家農場で飼育する「ばあく豚」を使用したソーセージ作りや豚まん作りが体験できます。すぐそばには販売用のソーセージやハムを加工する工房があり、燻煙の香ばしい匂いが食欲をそそります。
今回、見晴らしの良い坂道を登ってレストランに到着したのは、桜井市立桜井小学校PTAの皆さん。ばあくの「豚まん作り体験」に参加するため、桜井市からバスでやって来られました。PTAの年間行事の1つとして、昨年に引き続きこの手作り教室に参加。前回はソーセージ作りだったため、今年は豚まん作りになったそうです。昨年のソーセージ作りにも参加されたお母さんの話では「機械を使って腸に肉を詰めていく工程が難しかった。でも、豚まんならギョウザを作る要領でできるので簡単そう」と余裕の表情も。19名の参加者が4つのグループに分かれ、豚まん作りが始まりました。
まずは、中に詰める餡作りから。用意された材料を丁寧にこね、1個分の分量ずつに計り分けて手で丸めていきます。次は重要な皮作り。生地を棍棒で少しずつ薄く伸ばし、先ほどの餡を詰めてゆっくりと包んだら、手作り豚まんの完成です。手作りらしく、形がやや不揃いなところもご愛嬌。蒸しあがった豚まんは、その後のランチタイムの食卓に登場。出来映えもさることながら、自然の美味しさがいっぱい詰まった豚まんをじっくりと味わっていました。