2014年11月22日(土) 会場・奈良大学 本部棟大会議室
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歴史や地理を学ぶことは、自分で調べ、考え、真実を発見して、その意味を明らかにすることである。奈良県と奈良大学は高校生のみなさんに研究する楽しさを実感していただくため、「第8回全国高校生歴史フォーラム」を開催した。
開会に当たり、千田嘉博・実行委員会委員長・奈良大学学長、福井義尚・奈良県観光局長が挨拶。「高校生のみなさんに地理や歴史を研究する楽しさを実感していただき、奈良県や各地域の魅力を再発見し郷土愛を育んでいただきたい」とフォーラム開催の趣旨を述べた。 発表では、全国の高校生から募集した研究レポート269作品のなかから選ばれた優秀校5校のみなさんが研究の成果をパワーポイントにより20分間で発表。その後、審査委員から講評を受けた。個性的で熱のこもった研究発表は、会場を訪れた観覧者の知的好奇心を満足させるものであった。 表彰式では、優秀校を表彰するとともに、さらに優秀校のなかから「知事賞」「学長賞」を厳正な審査で選び、表彰。 地域の歴史や文化を大切にする機運を高める研究に授与される「知事賞」は徳島文理高等学校郷土研究部・岩朝美賀さん、野田都由紀さんの「徳島市の高地蔵」が受賞した。高校生としての研究水準が最も高い研究に授与される「学長賞」は樟蔭高等学校・仁宮優衣さんの「田原氏と田原のキリシタン-田原レイマンを中心に-」が受賞した。 その後、優秀校のみなさんは、学内見学・交流会を行い、翌23日(日・祝)には東大寺・「大古事記展」見学会に参加した。東大寺大仏殿を訪れ奈良の文化財に親しみ、奈良県立美術館で開催中の特別展「大古事記展」を鑑賞し『古事記』の物語世界に接した。