平成25年度 受賞作品紹介
地図と写真から見える!
古事記・日本書紀
西東社
著者:山本 明
マンガ古典文学 古事記壱〜弐
小学館
著者:里中 満智子/漫画家
ぼおるぺん古事記(1)〜(3)
平凡社
著者:こうの史代/漫画家
古事記の恋
いきいき株式会社
著者:清川 妙/作家
絵画と歴史で解き明かす
決定版『古事記』の世界
小学館
文:武光 誠/明治学院大学教授
画:梅田 紀代志/歴史画家
『古事記』なるほど謎解き 100話
東京堂出版
著者:瀧音 能之/駒澤大学文学部教授・島根県古代文化センター客員研究員
はじめての古事記 日本の神話
徳間書店
文:竹中 淑子/子どもの本研究所他
文:根岸 貴子/子どもの本研究所他
イラスト:スズキコージ/イラストレーター
福嶋 聡
(株式会社ジュンク堂書店 難波店店長)
遙か昔から、この列島の人々は、さまざまな物語を語り伝えました。それらの物語を一冊の書物のかたちに編み上げた最初の本が『古事記』です。物語は、人びとの何よりも強い想いを、後の世に伝えます。『古事記』の物語に愛をテーマとしたものが多いのは、そのためです。今回の受賞作も、それぞれに『古事記』の愛を語っています。人々が愛を交わしたその同じ場所に今私たちは生きている、大賞受賞作はそのことを私たちに実感させてくれます。
南 敦子
(奈交サービス株式会社 若草書店 近鉄奈良店店長)
前回の古事記出版大賞から早一年。再びこの賞の選考に関わらせて頂けましたこと、誠に光栄に思っております。さて、今回候補として絞り込まれた作品群は本当に粒揃いで、重点の置所によっては、どの作品が大賞でもおかしくないという状況の中、とても有意義に楽しく選考させて頂きました。この二年で、私自身、古事記がぐっと身近なものとなり、ゆかりのある土地に足を運んだ際にも、格別の思いがするようになりました。この賞が縁となり、古事記のことをもっと身近に感じて下さる方が増えることを願っています。
松井 典子
(株式会社啓林堂書店 学園前店)
昨年に引き続き審査員として魅力あふれる候補作品と向き合う機会をいただけたことを嬉しく思います。古事記が持つ魅力の一つ一つを、独自の視点や発想で伝える作品が多かったことが印象に残りました。編纂1300年を越えて年を重ねていく古事記を、私たちは5年先、10年先、どのように読んでいるのでしょうか。100年先には、果たしてどのように読み継がれているのか…様々な想いをもって受賞作品を読んでいただければ幸いです。