平成24年度 受賞作品紹介
古事記 (別冊太陽 日本のこころ 194)
平凡社
編集人:湯原 公浩
株式会社 平凡社「別冊太陽」編集長
監修:千田 稔
奈良県立図書情報館長、帝塚山大学特別客員教授
国際日本文化研究センター名誉教授、文学博士
日本を読もう わかる古事記
西日本出版社
文:村上ナッツ/脚本・作詞家
監修:村田 右富実/大阪府立大学教授
マンガ:つだ ゆみ/漫画家
古事記 不思議な1300年史
新人物往来社
著者:斎藤英喜/宗教学者・国文学者・神話学者、佛教大学歴史学部歴史文化学科教授
はじめての日本神話
ー「古事記」を読みとく
筑摩書房
著者:坂本 勝/法政大学文学部教授
古事記 神々の詩
鉱脈社
著者:湯川 英男/宮崎市神話・観光ボランティア協議会副会長
福嶋 聡
(株式会社ジュンク堂書店 難波店店長)
『古事記』は、日本最古の書物です。『古事記』には、日本という名の国のはじまり、成り立ちが書かれ、日本人が大自然を畏れ、向き合ってきた姿が書き留められた神話が収められています。日本という国を改めてかえりみるべき今、ちょうど1300年にわたって読み継がれてきたその魅力と意味を感じ取って頂ける本、さまざまな工夫を凝らし『古事記』の世界に読者を誘ってくれる本を選びました。多くの方が手に取って下されば、幸いです。
南 敦子
(奈交サービス株式会社 若草書店 近鉄奈良店店長)
今回、選考にあたって私が注目したのは、「解りやすく且つ面白いと感じる作品」という点で、どの作品にも光る部分があり、どれを?ということになるとなかなかに難しいものがありました。しかしながら、総合的な面や各賞の内容を鑑みた上で、受賞作を決定させて頂きました。
学生時代に縁のある地に通い、今またこうして古事記という作品に浅学ながら関わる機会を得たことに、縁というものの不思議を感じている今日です。
松井 典子
(株式会社啓林堂書店 学園前店)
今回審査させていただき、古事記が読み継がれることの意味についてあらためて考えるよい機会になりました。より多くの人に古事記に触れていただけるよう、初心者の方にはわかりやすく、既読の方にはその魅力をさらに深く味わって頂ける作品を選定いたしました。受賞作品を読んで頂くことによって、1300年にわたり各々の時代の色を受けながら読まれてきた古事記が、現代ならではの視点を加えて読み継がれていくことを願っています。