少年期から青年期を過ごした「上之宮遺跡」
桜井市
太子は父の用明天皇に愛され、少年期から青年期にかけて、天皇の磐余池辺雙槻宮(いわれいけのべのなみつきのみや)の南にあった上宮で過ごしました。 桜井市街地の南に位置する上之宮地区では、1984年から実施した発掘調査によって、6世紀から7世紀にかけての重要な遺構・遺物が多数確認されています。また、上之宮という地名が古くより太子の上宮の推定地とされてきたこともあり、ここが上宮の跡ではないかと言われています。 その後、1992年に市指定史跡となり、市有地に遺構を復元して公園化し、自由に見学できるようになっています。 上之宮遺跡(うえのみやいせき) 【住所】桜井市上之宮 【TEL】- 【時間】- 【休】なし 【ホームページ】なし
「上之宮史跡公園」:桜井市
「園池遺構」:桜井市
桜井市教育委員会 文化財課 飯塚健太さん 上之宮遺跡で発見された園地遺構からは、土師器・須恵器といった土器のほかに、木簡・ベッコウの破片・横櫛・ガラス玉の鋳型・琴柱形の木製品など、普段遺跡の発掘調査に携わっていてもなかなか出会うことのない遺物がたくさん出土しています。 これらの貴重な出土遺物は、桜井市立埋蔵文化財センターの常設展示コーナーで公開しています。ぜひ実物を間近に見ていただき、数々の出土品から桜井市の歴史について知っていただけたらと思います。