聖徳太子お手植えの桜が残る「世尊寺」
大淀町
毎年4月29日に聖徳太子の会式(おたいっさん)が行われます。聖徳太子16才孝養像を祀る太子堂は、県指定有形文化財です。 太子が父・用明天皇のために建立したとされる東塔は、1594年に豊臣秀吉によって伏見城へ移築され、さらに1601年に徳川家康によって大津の三井寺に移され、国の重要文化財として残っています。 世尊寺(せそんじ) 【住所】吉野郡大淀町比曽762 【TEL】0746-32-5976 【拝観時間】09:00~17:00 【休】なし 【拝観料】入山料:100円
「聖徳太子16才孝養像」:世尊寺
大淀町教育委員会 松田度さん 世尊寺は、『日本書紀』にも登場する「吉野寺(よしののてら)」の法灯を受け継ぐ禅宗寺院です。飛鳥時代に遡る国史跡・比曽寺跡(ひそでらあと)の苔むした礎石や、県下でも珍しいオオヤマレンゲをはじめ、四季折々の花が楽しめます。本堂では、住職のお話とともに、本尊「放光樟像」、十一面観音立像(奈良時代・県指定有形文化財)といった、貴重な仏像も拝観できます。聖徳太子の伝承を味わいながら、ゆっくりと古寺の風情を楽しみたい方におすすめです。