聖徳太子建立七大寺の一つとされ、太子が祖父の欽明天皇の別宮・橘の宮を寺に改めたのが始まりと伝わります。太子はこの辺りで誕生し、幼少期を過ごしました。創建当初は、広大な境内に四天王寺式伽藍配置の建物が多数並ぶ大寺院でしたが、ほとんどを焼失。1864年に再建された本堂(太子殿)には、木造聖徳太子35才坐像(重文)がご本尊として祀られています。これは、606年に推古天皇の命を受けて勝鬘経(しょうまんぎょう)の講義をされた際のお姿とされ、伝説では、その講義のすばらしさに天から美しい花びらが舞い降り、冠が日・月・星の光を放ったと伝わります。
また、橘寺の北方にある雷丘東方遺跡には、推古天皇の小墾田宮(おはりだのみや)が存在した可能性が高いとされています。小墾田宮は太子が小野妹子に託した「日出処の天子~」と記した国書を作成するなど、政務を行った宮としても知られます。
橘寺(たちばなでら)
【住所】高市郡明日香村橘532
【TEL】0744-54-2026
【時間】9:00~17:00(最終受付16:30)
※大人350円、大学生350円、中高学生300円、小学生150円
【休】なし
【ホームページ】なし
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