文殊院は、安倍一族の氏寺として、大化元(645)年に大化の改新の中枢として諸政策を実行した安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)が創建した安倍寺に由緒をもちます。本尊は、4体の脇侍を従えた高さ7mの日本最大の文殊菩薩像(渡海文殊群像・5体全て国宝)で、鎌倉時代の大仏師・快慶によって造立されました。安倍文殊院は俗に「安倍の文殊さん」として親しまれ、切戸文殊(京都府)・亀岡文殊(山形県)とともに、日本三文殊のひとつに数えられる華厳宗(けごんしゅう)の別格本山です。また、縁結びの神様として知られる白山堂の社殿は、室町時代後期に建立された流造杮葺(ながれづくりこけらぶき)の建物で、重要文化財に指定されています。
◆拝観時間:9:00~17:00
◆拝観料:本堂・霊宝館それぞれ700円、2ヶ所共通1,200円
【住所】桜井市阿部645
【TEL】0744-43-0002